希望がないと不便だよな
星野源『くだらないの中に』
私はこのCDを高校生の頃から現在に至るまで文字通り擦り切れるくらい聴いている 部屋の壁が薄い後輩にも無理矢理プレゼントしていたほど惚れ込んでいる
「僕が笑えば解決することばかりさ」と星野源は詩を書いている 当時高校生で思春期を突き詰めており、背中に虫が走るように落ち着かず、自我が分裂しかかっていた私でも、本当のことを書いていると分かった
全く笑えないことばかりだと思ってクサクサしながら星野源の著書を読んでいると、「僕が笑えば解決することばかりさ」に対して「そうは言ってもなかなか笑うことができない自分への怒りを込めて歌おう」的なことが書いてあった あ、私と星野源は一緒なんだと気づいた
これからも私の家のコンポから流れるであろう『くだらないの中に』 聴くたびに高校生の頃と思うことは一緒であろうか やっぱり笑えないことばかりだとクサクサし続けているのだろうか しんどい時に笑えなくてもいいけど、くだらないことを愛していけるだろうか そんな大人になっていればそれでいい