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旅の記憶 1994・夏 フンザへ



30年前の夏
国境を越えた僕たちは
フンザを目指す


国境を越えてぐんぐん高度を下げる


車を乗り換えた僕たちは
そのまま次の街フンザを目指して移動を続けた
走る車の窓から
流れる景色をカメラにおさめる


どこまでも続く山岳地帯を走る



国境からイミグレーションのある街
スストまでひた走る

ポツンと石碑だけがあった
国境を越えただけでは
異国に来たと言う感覚は少なかったが
人の姿が見え始めると
ここは中国ではない
パキスタンなんだと実感


パキスタンの少年

そこにいる人全てが
はじめて目にするパキスタン人
見た目も着ているものも言葉も全てが違う
ああ、これが国境を越えると言うことか


山岳地帯に水道はない。水分補給は湧き水から


大人も子供も
当たり前だけれど
パキスタン人ばかり

昨日まで、周りには
ウイグル族と中国人しかいなかったのに
新鮮な感覚

それは人だけではない


まだまだ現役の車 メーカーは不明


車もなんか違う
中国でも年代物の車はたくさん見たが
その違いではなく
車そのものが何か違う

まぁ中国製かもしれないけど


バスやトラックはみんなこんな感じ


特に違うのはトラックやバス
パキスタンで見かける大型車は
ほとんど全てがこの
パキスタンデコトラテイスト

あとどの車も
車外にに鳴り響くほどの
大音量でパキスタンミュージックをかけている
はっきり言ってかなりうるさい

こんな感じで
みるもの全てがパキスタンって感じ

こんな風にあらゆるものに
パキスタンを感じながら
僕たちはフンザを目指して走る


続く





今日からモノクロシリーズに戻りました
デコトラはカラーの方が良かったかな
この時はカメラも1台しか持っていなくて
しかも一度入れたフィルムは途中で交換はできないので
36枚撮りなら全てを撮り切らないと交換できず
でもフィルムは貴重で無駄にシャッターは切れない・・・

デジカメがある今は
本当に便利になりました
後で編集もできるし補正も思いのまま

デジカメを持ってまた旅に出たくなりました
明日もフンザへ の続きをお届けしますね

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

パキスタンに至る前
シルクロード編はこちらのマガジンにまとめてあるので
良かったら見てみてください


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