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【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで①

おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。

濃いコーヒーが好きです、酸っぱいのは苦手な河野です。

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【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで

中学生の時にチューバに出会い、その後高校でも吹奏楽部でお世話になってチューバとか音楽という場がとても楽しく続けたいと思い音楽大学か当時からなぜか好きだった心理学科がある大学かで悩み、その後親の勧めで音大進学を決めました。

その後紆余曲折あり(詳しくは上記リンクより)、洗足学園音楽大学に入学しました。

この大学は一般的な音楽大学同様、チューバ専攻生として入学すればオーケストラ(管弦楽)、吹奏楽、室内楽(小編成アンサンブル)やソロなどを中心にさまざまな音楽の基礎から応用、発展までたくさん学べることがあります。

洗足ブリティッシュブラス

しかし、他の音大と比べてここにしか無いものが授業としての金管バンド『ブリティッシュ・ブラス』という授業があります。
(授業なのでもちろん単位も出ます。)

確かちょうどこの年が現在の洗足ブリティッシュブラスの新体制としては初年度のようで、山本武雄教授をはじめとした今もご指導されている先生方が指導教官としていらっしゃいました。

洗足は他の音大と比べると選択科目がとても多く=必修科目が少なかったので、初め一年生として入学する前に辞典のような厚さの授業説明の要項を読んでいました。

その際、『ブリティッシュ・ブラス』(以後ブリティッシュ)の項目があり読んでみると、なんと金管楽器と打楽器のみで大編成のアンサンブルを成立させると書いてあり、吹奏楽かオケしか知らなかった自分は衝撃を受けたのです。おもしろそう!

その後いざ履修の段階になり、よくわからないけどやってみようとやったことがないことへの耐性が低い河野は授業を履修しました。そして、初回の授業の日、一年生で場所もよくわかっておらず、普通に遅刻。。。(謝)

授業にもよるのですが、合奏系(オケや吹奏楽、ブリティッシュなど)の授業の半分以上が学年ごとの授業なのではなく、1~4年生まで混合もしくは2~4年生まで混合のような学年入り混じりの授業でした。

このブリティッシュは1~4年生までの混合で、初回の授業では先輩方がどの楽器をやりたいかアンケートを取ってくださりました。

顎の骨切りたてのわりに強気の低音ジャンキー河野は『ベーバス』(ドイツ語読み、当時はこの呼び名、留学してからはビーフラットベース=Bb Bass)を選び、無事採用。

そこからこのブリティッシュの授業では英国への演奏旅行を含め4年間ずっとBb Bassを担当させていただきました。

⁂金管バンドにはいわゆるオケや吹奏楽のような『チューバ』というパートはなく、Eb BassもしくはBb Bassという2パートがあります。これはEbの方はこの金管バンドにおけるチューバパートの中で高い音域を演奏し、反対にBbの方はチューバパートの中でも低い音域を演奏します。金管バンドの中でソプラノ、アルト、テナーときてベースという最低音域を担当するEb管のチューバなのでEb Bass、Bb管のチューバをBb Bassと呼びます。(余談:古の楽譜だとBombardon in EbとかBombardon in Bbなんていうのも見たことがります。)このような楽器。

これがBb Bass。(これは去年?パーマかかってましたね)。身長178cmの河野の約半分くらいあります。

初めてブリティッシュの授業で配られた楽譜はGeorge LloydのDiversions on a Bass Theme、金管バンドを初めてやるには難易度がやばかったのですが、そういうものかとひたすら指番号を書き練習しました。(Bass Themeというくらいなので我々低音が活躍します)

その後、素晴らしい先生方、先輩方そして同級生や後輩にも恵まれ4年間ガンガン演奏をしました。

たくさん思い出はありますが、ブリティッシュ・ブラスの授業にも追い出しコンパがあり、飲み会の前にみんなで(普段この授業を履修していない生徒も含め)、演奏をし、夜は飲みに行きました。

また故Richard Evans先生にお会いできたのもこの授業でした。素晴らしい指揮と音楽性、そして何よりも人間性に心惹かれ、とても尊敬しています。

先生と某駅で自転車の二人乗りをしたり、お酒の席をご同席させていただいたことなど音楽以外にも心温まる思い出ばかりです。当時チューバの演奏を褒められたことのなかった河野に「Kazz, you're a good player! Don't worry!」と励まし応援してくださったおかげで今の自分があります。これは本当に一生忘れません。

またオーディションを突破し、英国ウェールズのスウォンジーで開催された金管バンドの夏キャンプにも参加させていただきました。この頃から英国ウェールズに縁があります。

https://www.senzoku.ac.jp/100th/history/enkaku_DG.php

素晴らしいホールや指揮者の先生方との共演、そしてある年はNational Youth Brass Band of Scotlandが来日ツアーを行い、我々とコンサートも開催しました。

そして四年生の前期には組曲ハイランド讃歌 / スパークをボブ先生の指揮で、後期にはEvans先生の指揮で一年生の初めての演奏会で演奏したDiversions on a Bass Theme / Lloydを演奏し、僕の音大での金管バンド人生は終了

長くなってきたので、その後は次のnoteで

ここまでお読みくださりありがとうございました。
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Kazz


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