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雑記帳まとめ|フレームワークの概要

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雑記帳のうち,本ノートで考察しているバスフィッシングフレームワークの概要について述べた分をまとめたものです.
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【雑記帳34】情報と判断,ここまでのまとめ

これまで,私のバスフィッシングのフレームワークにおける判断とその根拠となる情報について書き溜めてきました.いつ,どこで,何を投げるか,のすべてに対して1周目の考察が終わったので,ここまでにわかったことを整理してみたいと思います. 判断結果判断すべきこととしては以下が挙げられます. 有望な時間帯 時合い エリアごとの時間配分 釣りたいバスの場所 エリア ストラクチャーやそこへの着き方 カバーやそこへの着き方 レンジ ボートポジション ルアー 強さ 動く

【雑記帳33】精神,メンタル

本ノートのバスフィッシングフレームワークにもう一つ加えるべき要素が見つかりました. それは,精神やメンタルです. バスフィッシング道同じ情報,理論を知っていても,常に同じ判断ができるとは限りません.同じ状況に立たされても,それを悲観的に捉える人とポジティブな面に目を向ける人では判断も釣果も変わってくると思います.他にも,今の釣りを続けていてよいのだろうか,さっきの釣りを続けていた方がよかったのではないかなど,真剣に釣りをするのであれば様々な迷いや葛藤と向き合う必要がありま

【雑記帳1】判断,実行,情報更新

さて,バスフィッシングの知識の体系化を試みるノートを初めてみたわけですが,知識を体系化するには何らかの視点必要になってきます.そこで,まずは釣りを以下のような活動と捉えて,その観点からの整理を試みたいと思っています. つまり,釣りとは,情報をもとに適切な釣り方を判断,実行することを繰り返す行為だと考えるということです.何らかの釣り方を実行すれば,その結果として必ず新しい情報が得られるはずです(魚が釣れなくても,釣れなかったという情報が得られます).また,その実行の結果,釣果

【雑記帳2】ゴール設定

以下の【雑記帳1】では釣りという行為を判断と実行による情報更新の繰り返しと捉えてみました. 今後はこの視点から,重要な情報とは何か,適切な判断基準は何か,といったことを考えていきたいと思っているのですが,その前に釣りのゴールをどこに置くかというのが重要だと思います.同じ情報が得られていたとしても,とにかく1匹釣れれば良いと考えている人と,なるべく大きな魚を5匹揃えたいと考えている人では適切な判断は変わってくるはずです. そういう意味では,バスフィッシングは,以下の図のよう

【雑記帳3】情報を確率分布として保持する

情報更新のサイクルとしてバスフィッシングを考えたとき,どのような形で情報を保持しておくのがよいでしょうか.例えば,1匹目の魚がシャローから釣れたとき,今日はシャローが釣れる日だ,と結論づけてしまっていいのでしょうか. これは少し短絡的ですよね.青木大介さんもDVD「ライトリグ講座」や書籍「適材適所のルアーセレクト」の中でそのような決めつけは良くないと繰り返し述べています.この例で言うなら,1匹目の魚がシャローで釣れたからといって,ディープの可能性を捨ててはいけないということ

【雑記帳4】実行の結果としての情報,判断の根拠としての情報

バスフィッシングにおいて重要な情報にはどのようなものがあるでしょうか. ここで,水温,濁り,風,などと列挙してしまっては,普通というか,単なる羅列に過ぎない思うんですよね.このバスフィッシング研究ノートではそれらの知識を体系的に整理するために判断,実行,情報更新というサイクルを考えたわけですから,やっぱりそのサイクルの中での情報,という観点で整理しなければならないと思っています(雑記帳1を参照).つまり,実行の結果としての情報,判断の根拠としての情報という捉え方をするという

【雑記帳5】道具と技術

言わずもがな,バスフィッシングにおいて道具と技術は非常に重要な要素であり,これ抜きにバスフィッシングを語ることはできないでしょう.以下の【雑記帳1】で述べたように,バスフィッシングを情報更新と釣果創出のサイクルを回すことだと考えた場合にも,道具と技術はこのサイクルに多大な影響を及ぼすものと考えられます. では,道具と技術の影響をこのサイクルに書き入れるとするならば,どのような位置づけになるでしょうか.色々な考え方があり得ると思いますが,以下の図のように道具と技術はあくまで釣

【雑記帳6】情報に解釈を与え,判断に結びつけるための「理論」

2つの川筋からなるダム湖でそれぞれの川筋の水温を測ったら 川筋A:水温30度 川筋B:水温28度 という情報が得られたとします.あなたならどちらが有望だと判断するでしょうか? 水温が30度まで上昇しているということはおそらく真夏の釣りですよね.少しでも涼しいところのほうがバスの居心地が良いと考えれば,Bの川筋のほうが有望と考えるのではないかと思います(【雑記帳3】で書いたように,完全にBだと決めつけるのはよくないと思いますが). ここで,少し立ち止まって,この判断を

【雑記帳7】事前情報と現場で得た情報

これまで,情報更新と釣果創出のサイクルに,道具,技術,理論という要素を加えて,バスフィッシングという行為を以下のように整理してきました. では,このサイクルはどこから始まるのでしょうか.釣り場からの情報を得る前に,必ず何かしらの判断をして釣り場を決め,釣りを開始しなければならないわけですから必ず始まりがなければなりません.そこで,このサイクルを始めるにあたって最初から持っている情報を事前情報と呼び,以下のように図に書き加えることにします. 1投目にどこで何を投げるかは,必

【雑記帳8】暫定版バスフィッシングフレームワーク

【雑記帳7】までで,私のバスフィッシングのフレームワークがある程度形になってきたように思います.再掲すると,以下の図のように,事前情報から出発して,道具や技術,理論を使いながら判断,実行,情報更新のサイクルを回し,釣果をゴールに近づけていく行為としてバスフィッシングを捉えてみたいと考えています.今後,ノートを書き進める中で細かい変更はあるかもしれませんが,大きくはこのように捉えて問題なさそうだと感じています.色分けの意味は,青が現場で変化していくもの,緑が事前に決まっており,

【雑記帳10】判断の結果,釣り方が一つに決まらなくてもいい

以下の【雑記帳9】では実行の直前には,「いつ,どこで,何を投げるか」が決まっていなければならないと書きました. ただ,必ずしも理論的に一つの釣り方を決めることができなくてもいいと思います. 村田基さんの書籍「もっとバスは釣れる!!」で非常に印象に残っている逸話があります.1985年当時,アメリカのバスプロたちの間では,スピナーベイトのスカートの色は,白,黄色,白黄色,黒の4色があればほぼ十分と言われていたそうです.そこで,ローランド・マーチン氏が来日したときに村田さんはそ