読む文化をハックする
監禁生活最終日。積読本を手にしました。
この本をなぜ、すぐに読まなかったのかと不思議でなりません。
心に余裕がないと読書はできないのですね。今の中学生が読書できないわけが、身をもって解りました。
副題の「読むことを嫌いにする国語の授業に意味があるのか?」が、痛いところを刺します。
ー学校内に読む文化を作り上げよう。それが国語科教師の使命ですよね?ー
ーあなたは学校司書だったはず。ー
この本は私にこうも語りかけてきます。
ー読書が好きだけれど、国語が嫌いなあの子のために、読書も国語嫌いなあの子達のために、国語科の教師は教科書をなぞるだけで良いのか?ー
「初めはブックトークや読み聞かせをします。」これは出来ています。1週間に1回は読み聞かせを中1の授業でしています。ちょっと素敵な時間がある学校です。
「ブックパスで選書する。」これも一度だけ中1全クラスにしました。日本では点検読書、味見読書、お試し読書と言われているものです。
「短い時間でよいので、ひたすら読む時間を授業内に作る。」
ここからが取り組んでいないところ。つまり、生徒が読書に興味をもつように仕向けて、実行できる時間を作っていないわけです。今までの朝読の時間のように自由に読む権利を保障するのは、授業としては違うと思っているのですが、その辺りの不安にもこの本は解決策を提示しています。集中できない生徒を集中できるように環境を作ること。読書嫌いになった理由と、その解決策。解決方法は、とにかく対話を重ねて、向いている本を一緒に探し続けることのようです。そのためにはいったん読書から離れて、映像から興味のあるテーマを基に広げる方法も書かれていました。
最初のフォロワーが、一人ぼっちの変わり者をリーダーにする。
アメリカの作家デレク・シヴァーズの言葉です。
2学期から始めたい。
まずは「変わり者」になろう。