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【悪者】詩。
悪者ぢからでぶつかるしかないのか
所謂"雰囲氣を壊した"輩として
私は悲しい またそれ以上に大変な難局に
來てゐて、心は急くのだ
レイドバックしてゐる余裕を
あはれ、持ち合はせてゐない。
昔いやな目にあつた 女との事は
どーでもいゝ、の分類箱に放り込んで
そして某輕文化人のis the poetなんかも
卑怯者のする藝とせねばならないし、
またそんなに咄、面白傾向させねば、
と云ふ約束なんかしてゐなかつた筈。
スピード、今私の乗つてゐるこのオンボロ電車は
明らかにスピードを出し過ぎた火のクルマなのだ…
※
〈轍ワダチには"苦"の犇めきよ春泥乾く くにを〉
※
ディランは一度煉獄を観たから、撃たれなかつた
そんな説も立てられる、おゝ火焔-
※
〈そしてなほけらくの唄が流れゆく僕らはみんな生きてゐるから 郷士〉
※
おゝバイク族のチンピラ歌手、
そしてなほ快樂の唄が流れゆくこの地上にあり
悪者ぢからでぶつかる!クラッシュ!!
彼奴らの後の絶えないこたあ、解りきつた悲喜劇。※
©都築郷士
終盤あからさまに息ぎれ。己もDaiくんや高松くんに習つて、走らうかな、笑。