【僕の熱帯雨林(誤解含み)】by 都築郷士
ツェツェ蠅に
やられたみたい
たゞ眠る
五七で始めちやつた
後が続く訳もなく
暖房つけると五分で暑い
乱雑な常春の部屋
ジャングルにも規則性
は、当然あつて
鰐あんぐりと口開かば
お口掃除の鳥來たる
手長猿がフルーツを採る
下でフルーツバットが
眠つてゐるやうな 落ちし果物
待つてゐるよな
夢想だよ夢想 自分で言つちまふが
罪もない -
アンリ・ルソー系
美裸ビラ女の一人でも横長に置いて
この夢は完成
あとは壊すばかりさ
デストロイするに惜しいが
どうせ生ナマぢやすぐ
腐つちまうよ髙温多湿!
ツェツェ蠅に
やられたみたい
たゞ眠る
眠つて生きて
起きて(掟)破りか
脱走したし
意味の無さから。
©都築郷士
※
長嘆息荒川洋治薦めるに軽蔑ありあり兄の詩論よ くにを
意味界など言へば華厳のトラップが片耳で俟つ栂尾の寺 くにを
説明になつてしまつた。良くないね。でも己も慾なかつたのよ。
※
薬屋はいくつか名をあげた。「これでしたらどんなものでも、そうですな、象だって殺せますな。ですが、あなたがお入り用なのは - 」
「亜砒酸です」とミス・エミリーはいった。「亜砒酸はよくききますか?」
-『エミリーに薔薇を』ウィリアム・フォークナー
短篇集だがいかにもこの作者らしい、アメリカ南部の崩れゆく片田舎で、土着と外來(ヤンキー)の間の漆黑の「関係」を描く。ザ・ゾンビーズの佳曲はこゝから取つたか。
目が赤くあり
伝染病ひ
かゝりし人に
訊く怖さ
(くにを)
ド・ドイッツィーにエンディング。そろそろアデュー。また。
上福岡↔ふじみ野線なる市電できたその夢もまた夢のまた夢 くにを
オマケだよーん。今回俳句なかつた。