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【中くらゐ】詩。

何か書けるかも知れないつて
ぼ、僕は思つたんだな(山下清調)、
幻影でないやう
尠し祈つたが
この無神論者がね。
まだ残つてゐる、
酒・水・酒・水・酒…
火・水・火・水・火…。

ロバート・A.ハインライン畢生の
『愛に時間を』-
成功し、隠棲してゐる大詩人、
の如き口述筆記。
グラマー美女の秘書。
電車車中で「金髪巨乳つたら
莫迦に決まつてるから」お前こそ
大莫迦もんだよ唾棄すべきな。
また意識の流れだ-己は
旧き佳きモダニスト、
ねえマナブさん・・・そんな事を
考へました。

これつて何か書けたの?
幻影でないやう
尠し祈つた。愛に時間を-
〈山椒味噌捻りや山麓寒の茶屋 くにを〉
ラザルスを見よ四千年のいのち。
おまへなんぞ卑小だ!
©都築郷士

筆者近影。〈横書きで悪かつたなとわが詩をば賦する心は縦横斜め くにを〉

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