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都築郷士 ちよつとはみだ詩・❲伍六❳ 附・詩人の為の(秋冬)ワードローブ集

安吾ではないけれど、「故郷はいうことなし」たった延べ二年だったけれども、新潟は苦手である。-『にっぽん春歌紀行』野坂昭如

【百】

そこら辺生活の滓だらけ
そー云や「レゲエのをやぢ」つて
言葉廃れたな、
まあそんな感じだ
灯りが見えた とか言ひたくない
これ以上詩語(嘘つぱち)を
重ねたくない
己は定家卿の如き
偉人を目指したりしないよ、
倖せになりたいんだ
己にはデーモンは取り憑いてゐない
たゞ百歳、そこ迄、表現の -
現役 髙望みはそれだけ!

©都築郷士

【無策】

月だなんだ内心ぶーたれた僕なら十三夜のごと十五夜にゐる



ケータイの隅にハート💓のマークひとつ



黒く塗れ悪用されたロックの語彙



口渇に水飲む無策日々過ぎる

(©都築郷士)

【虚言箴言】

巨象の足痕にも、植物は生えるものである。- ラ=ロシュフコオ (大嘘)

贋ラ公がこゝで言ひたかつたのは、やはり戦争と其処からの復興といふ作業?時代?なんとも表現に困るけれど、兎に角(珍しく)明日、なんて事であらう。都築。

【秒速の月見】

なんとなく追つかけつこじみた
秒速の月見 だつて、ほら
新幹線にでも乗つてゐたら -
朕が思ふにさ
いらいらした月なら
いらんよ
いじましく貪る
菓子なら うー
まちよと覚悟はしておけ嗤。

©都築郷士

【少女M】

日本の作家には稀に、エロ(非エロス)と云ふ一大命題に知悉した、野坂氏。晩年『少女M』なる上梓があつたが、誰もなんとも讀後感を云はない。何故か。まー、未だに積ん讀な己の、云ふこつちやないか。つゞき。

【今夜の金ぼし】

秋を云ふ友ありて良き十五夜ぞ

俳句らしい俳句だなー、こんなものを吐き得たら我が事ながら嬉しいもの。この「友」は花形クラブDjの某氏。氣がつけば秋を言及したのは彼が最初。風流が分かる人は、それを解さぬ俳句屋に勝る。

©都築郷士

【どうせ】

暇潰しなワケで、だらだら続けてゐるが、あの通勤列車でのゲームの人々見りや分かる。用事より遊びである、ニンゲンは。私のこれも一種の遊びであつて、一部課金した辺りは、如何に遊びを売るか、と言ふ実験のつもり。気長にね。またその内、新刊にも課金する。でも、今はその時ではない。ぢや。アデュー。都築拝。

寝静まる丑三つ時の月も名月
(©都築郷士)オマケ!😆

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