★【戦術】継投のタイミング
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高校野球では「エースが先発」するケースが多いため「二番手・三番手にをエースと同じレベルの投手」を準備しておくことはなかなか難しく、継投のタイミングは勝敗を左右することもある難しい判断になります。
基本は「”今投げている投手”より”交代した投手”のほうが、以降アウトをとる確率が高い」ケースに交代となるのですが、一回交代した選手は再出場はできないため以降の試合展開の見極めも重要になってきます(エースをベンチに下げて大丈夫か?打線のほうへの影響は? 等)。
残りのイニングを描いて継投プランを組む
継投を考える際にまず描いておくべきことは、今のインチを抑えることが重要ですが「残りのイニングで、どの投手を起用しどう抑えるか?」になります。
早め早めの継投をしたために、リリーフが打ち込まれた際に登板できる投手がもういない…と、以降で大量失点・ゲームを落とすこと可能性が高くなります。ただし、そこを気にして先発投手を変えずに引っ張り過ぎるとさらに打ち込まれ失点を増やす結果になることもあります。
エースが軸(二番手以降の実力がかなり落ちる)の場合は「エースでいけるところまで、打たれ始めたら継投」となりますが、どうしても後手に回る継投になってしまいます。
”早め早め”が出来るような日常での準備
選手をケガを防ぐ・球数制限に対応する 等考えた際には、可能な限り「早めの判断・早めの継投」で戦うことをベースにしておくと良いですが、そのためには普段の練習・練習試合の中で準備をしておく必要があります。
各投手の実力・適性(先発向き?リリーフ向き?)を把握する
各投手の適性は、以下のようなイメージで考えていきます。各投手の希望(先発がしたいか?リリーフがしたいか?)を確認しておくと、より選手のモチベーションと合致した配置を組むことができます(選手のやる気を引き出す)。
● 先発 ⇒ 一定のペース配分で長いイニングを投げることができる
● 第2先発 ⇒ 途中からの登板でも、一定のペース配分である程度の
イニングを投げることができる
● リリーフ ⇒ 短いイニング限定で
スピードボールを投げることができる
● ワンポイント ⇒ 1・2人のバッターであれば抑えられる
スピード・変化球が投げられる
各投手の特徴を把握する
● どのくらいの球数で
球速・球質が落ちるか? 失点が増えるか?
四死球が増えるか? 被安打が増えるか?
● イニング途中からでも力を出せるか?
イニング頭からでないと力を出せないか?
等、これらのデータを収集し各投手の実力・適性と合わせ”役割”を確立しておくことで、監督(継投)の判断に迷いがなくなります。
また、各投手にその考え(どのような役割か?)を伝え共有しておくことで、投手の準備(体の準備も心の準備も)がしやすく試合途中からでも戦いに入りやすい環境が作れます。
”実力”より”適性”で継投のタイミングを見極める
継投の基本は「イニングの頭から」になります。
走者がいないプレッシャーの少ない場面で登板できること、準備のタイミングがわかりやすいこと 等が理由になります。
ただし、立ち上がりに不安があるリリーフ投手の場合は 「イニングの頭から」投げさせるより「1アウトか2アウトとってから」継投した方が心理的に投げやすい状態で投手が登板できるので、この場合は予定の継投タイミングであっても現在投げている投手に若干余力がありそうなら、1アウトか2アウトまで投げてもらうとスムーズに継投できます
この見極め(実力もそうだが、投手の性格のよるところが大きい)も普段の練習・練習試合の中でしておきます。
普段から”継投パターン”に慣らしておく
このような継投・継投パターンを公式戦でいきなり行なうのは、選手の準備が出来ておらず良い結果にならないことが多いです。
普段やっていないことをいきなり公式戦で行なうと選手は混乱してしまうので、練習試合や紅白戦から継投での戦い方にチームとして慣れていくことが重要です。
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