「一鶴」 香川県民のソウルフードはおうどんだけじゃない。
香川県民は誰しも時々、「絶対、今日は一鶴の口!」という時があるそうな。
東京や大阪の友人から、香川県民は毎日おうどん食べるんでしょ?とか、香川県民は「お茶しよう」と言っておうどん屋に集まるんやろ(カフェ=おうどん屋)?とか、おうどんは噛まずに飲み込むのが香川県民の正しいスタンダードな食べ方だとか、13年前まで東京に住んでいた私だからなのか、中々の不可解に感じる質問に答え方を戸惑ったことは数知れず。
だって、私はおうどんがそんなに好きではない為、たまに何かのお付き合いで食する以外、そもそも私の食事の思考枠にないから。
紛れもなく香川県はうどん県であるし、おうどん文化をリスペクトする気持ちは常にあるし、おうどんをディスるわけでは決してない。
私の中でおうどんはお菓子のカテゴリーに入れさせて頂いている、それならしっくりくる。
けど、絶対に定期的に一鶴の波はやってくる。
一鶴、全国的な知名度はいかほどか?私は、一鶴も香川県のソウルフードといっていいと思う。老若男女、香川県民にとても親しまれていることは確かなのである。
独特な味付けが人々を虜にするのだと、食べた人は分かってもらえると思う。美味しい、という表現が当てはまるのかどうかは個人的には微妙なのだけど、やや個性的だけどやみつきになるお味。きっと化学物質てんこもりの調味料に違いない、それからギトギトの油だし… 死ぬほど脳が分かっていても、それを大きく上回る魅力があるので仕方ない。
健康志向の私が、一鶴だけは特別なのだ。
味つけの濃い骨付鳥とは似ても似つかない、爽やかで可愛いポスターが丸亀土器店のあちこちに飾ってあった。
骨付鳥のヴィジュアルはかなり損なわれるものの、お願いすれば食べやすいように一口〜二口サイズにご親切にもカットしてくださるのも嬉しい。それから、お願いすれば味付けも加減してくださる優しさ。
この鳥のお出汁が体に染み渡る… 癒し… 何気にスープが一番・一番・一番すき。
写真がヨリ過ぎるけど、一鶴に来たら外せない鳥飯。
ツウは、おにぎりを骨付鳥のお皿の油にビシャビシャ浸して食べるというのは噂か本当か?たぶん本当だと思う。
魅惑の炭水化物。
美味しい‥
帰宅後、調べてみたら西梅田や博多や横浜でも店舗があった。
なーんだ、大阪にもある!良かった。
今月、大阪に拠点を移すので、大阪でも一鶴が食べられるなんて!この絶大な安心感は何?
一鶴=香川とのことで懐かしんでほっこりしたいのか、ただの食いしん坊なのか。
やはり「食」のDNAは存在するのではないかと再確認してしまった。
美味しく食べられる幸せ。
食べたいものを食べられる幸せ。
当たり前のことのようで、あらためて本当に有り難く思います。
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