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【どうする家康】CGが無くて見やすかった?良すぎれば良すぎるほど評価されないジレンマ。第5回「瀬名奪還作戦」深掘り

NHK大河ドラマ『どうする家康』第5回の深掘り感想です。
前回の感想はこちら↓

(※以下、ネタバレ注意)

放送直後のSNS、荒るどころか平和そのものだった件。筆者のTLだけ??

まずは前回、ドラマのアンチの方々に対する酷い煽り文で記事の半分ほど埋めてしまって、大変申し訳ございませんでした。いや、別にあれでまた批判があったとかではなく、むしろ逆。ぜんぜん批判の声が無かったので、言い返す言葉もなかったのか、それとも「ああ、こいつ叩いても面白くねーや」と呆れられたかのどっちかだと思いますが。

そもそもアンチの方も、もう僕のレビュー記事なんて見てないんじゃないかな?なら、タイトルでもっと煽った方がよかったのかな?なんて思いましたけど、そんなんやってたら炎上ブログで話題になった元フリーアナウンサーの長谷川豊さんみたいに身の破滅を呼ぶだけなので止めておきます。

そもそも自分も過去記事で書いてたんですけど、アンチの方とヤリあう方がもう完全に時間の無駄なんですよ。

もちろんファンの方々、SNSで批判的な意見目にすると、「やっぱり腹立つ!言い返したくなっちゃう!」気持ちはわかります。ただそんなのは言い返すよりも、見なかったことにしてアカウントをブロックするなりミュートするなりした方が、快適なSNSライフが過ごせます。イラッとするなら我々も見なきゃいいんですよ。

そうすると、どうなるか。僕も今回の第5話見て、「いやぁ面白かったけど、史実の話じゃないから、史実至上主義の方はまたキレてんじゃないかなぁ……」なんて少し不安になりならがSNS覗きましたが。少なくとも僕のTwitterのTL(タイムライン)にはそんなツイート、まっっっっったく見当たりませんでしたね。

もしくは、見たけどスルーできちゃうほど少数だった可能性もありますが。少なくともこの記事を書いてる時点で、一切記憶に残っていないです。

むしろ「史実じゃないけど、次回予告を見た感じ、史実を補強するために必要な話だったのでは」などのご意見もあり、僕なんかより深く理解されてる方の方が多くて勉強になりました。

結局SNSも、誰をフォローしてるかで見え方はぜんぜん違いますからね。ファンの方を沢山フォローしておけば好意的な意見や、より深い感想が多く上がってきます。否定的な意見には「いいね」も「リツイート」もする必要ありません。やればまた、そうしたノイズとなるような投稿がTLに上がってきやすくなりますからね。

それにわざわざ「#どうする家康反省会」なんてアンチ向けのハッシュタグを見に行く必要もないんです。つい見たくなっちゃうのもわかりますけどね……「怖いもの見たさ」っていうやつで。それもノイズを増やす行為になるので控えましょう。見るだけ時間の無駄です。

第5回ではCGが無かった?良すぎれば良すぎるほど逆に評価されないジレンマ

あとはメディアさんの方にも、いまだに叩いてる記事ありますけど……これも結局、「視聴率」の話しかしてませんよね。中身についてはぜんぜん言及してない。ライターさんもドラマを見ないで、SNSやらでネタだけ引っ張ってきて書いているだけでしょうから、まったく相手にする必要ない。

今は録画も楽だし、ネット配信も見れる時代です。視聴率だけで作品の良し悪しが測れるわけないですし、そもそもNHKのドラマに関してはスポンサーが付いてるわけでもないから、視聴率の話が無駄だということは以前の僕の記事でも書いてます。

むしろ、よく宣伝してくれてると思いますよ。それだけ「酷い」って言われたら、興味なくても逆に見たくなっちゃうもの。記事読んでたら『大病院占拠』とか僕もノータッチでしたけど、気になっちゃったわw

そして最後の方にチョロっと「『どうする家康』もCGに怪しい部分がある」って書いてますよね。第5回、どうでした?SNSでは「今回は特にCGは無かったので見やすかった」という意見を僕も目にしましたけど……実は今回もCG使われてましたよ?

特に、『どうする家康 NHKドラマガイド 前編』の114ページにもガッツリ第5回のシーンが載ってましたけど。場所は「今川領 大崩海岸」ってテロップが出ていたところ。服部党が獣みたいに飯を貪り食っていたり、その翌日には服部半蔵が棒手裏剣を投げてミスっちゃって、本多正信に「え?」なんて言われてたシーンですね。(※思い出せない方はドラマを見返すか、書籍買うてくれや)

ここも映像の向こうに入り江みたいな光景が広がっていましたが、実は屋外ロケではなく、「奥に見える背景はLEDウォールの映像」とのこと。CGで作った映像を背景に撮ってたんですな……。

そもそもリアルなCGってのは、現実と区別がつかないんですよ。だから「今回のCG、めちゃめちゃいいな~!」なんて評価されることはまず無くて、違和感のあるところばかりが叩かれてしまう。

アンチはわざと「心象風景」として描かれているファンタジーな部分ばかりを抜き取り、寄ってたかってディスるんです。

案外、ぜんぜん自然の景色として変わらないような風景にこそCGが多用されてるんですけどね。だから「今回は特にCGが無かった」という意見こそ「CGがリアルすぎて現実と区別がつかなかった」ということであり、「質の高いCGが使われていることの評価」になっているんですけど。こうして製作陣がいい仕事をすればするほど、なかなかCGそのものに気づかれないのって、歯がゆいですよね~(苦笑)。

黒装束の忍びはデタラメ?だがその生きざまの描写は精細

一方、時代考証云々的な話で言えば、服部党が瀬名たちを盗み出そうとした際に黒装束で動いてましたけど。これに関して「あ、これ知ってる!時代考証と違うやつでしょ!」ってのは僕も思いました。

ただこの研究にあるように、「じゃあ時代考証に沿って、黒装束じゃなくて農民っぽい衣装にしましょう。それもバラバラな恰好させてた方がいいですよ」なんてことになっちゃうと、そっちの方がドラマとしては違和感出ちゃうじゃないですか……。

それに第1回でマントを羽織る信長(※史実の信長は、桶狭間でそんな格好はしていない)を出したこのドラマとしては、表現の仕方に一貫性があって良かったのかなと。何より「映え(バエ)」ますしね。

それよりも注目すべきは、いざ「忍び仕事をやるぞ」って前の段階での描かれ方ですよね。普段の姿の服部党は、浮浪者みたいな恰好してました。忍びと言えば憧れの職業?かというと、その真逆。食うにも困る卑しき身分だったことがわかります。

「こいつら、服部党がバラバラになっとった間、どうやって食っとったんじゃ?」

「盗みじゃろう。戦場になった城や村に潜り込んで、どさくさに紛れて、手あたり次第かすめてくのさ」

「酷えやつらだ」

「ああ、そして、哀しき奴らだ」

なんて、本多正信と服部半蔵の会話もありましたが……。

あれ、でも元康(家康)に服部党28名の集合を知らせたシーン。ここで正信は、「この2代目半蔵殿が、一党を日々鍛え続けておりましてな。腕はまっっっっったく衰えておりませぬ」なんて言ってたじゃないですか。

確かに服部党の党員、腕は立つけど、別にそれは半蔵が鍛えていたからではない。そもそも半蔵の方が党員より腕が劣っていたわけですから……正信のセリフは大嘘だったわけですね。

第3話の戦場で盗みを働く子供達の光景、もしやあれぞ「リアル『忍たま乱太郎』」??

じゃあ、彼らはどこで腕を磨いたのか。想像するに、危険な戦場で日々盗みを働くうち、自然と「忍び」としての力もついていったんでしょう。失敗すれば死ぬだけ。

いつ死んでもおかしくない毎日の中で、なんとか生き抜くことができた。そのたった28名の精鋭があの服部党だったわけです。生存競争に勝ち残ってこれたわけで、実力が高いのは必然でしょう。

そういえば第3回でも、水野勢との戦に敗れて死んでいった三河勢から、刀や槍を盗んでいく子供たちが描かれていました。きっと彼らも、将来はこうした忍びになっていくのではないでしょうか。

NHKつながりでいえば、Eテレで『忍たま乱太郎』なんてアニメも昔から放送してますし、「昔は忍者を育てる学校もあった」なんてイメージを持ってる方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれませんけど……まぁ、これこそがファンタジー。

実際は『どうする家康』の第3回に描かれたような子供たちがいわゆる「忍たま」の実情であり、彼らの成れの果てが、今回の第5回で描かれた「服部党」であるということがよくわかる。そういったリアルな表現だったのではと感じました。

さぁて、今回はこの辺で。次回は、服部半蔵について「もっと深掘り」していくかも??楽しみにしていただけましたら幸いでございます🙇

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