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NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』レビュー

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NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』レビューをまとめました。
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#坂口健太郎

ドクロも鹿も呪いの人形も!『鎌倉殿の13人』の世界にどっぷり浸れる鎌倉市「大河ドラマ館」に行ってきたぞ!!

2022年12月29日、『鎌倉殿の13人』好きのお友達の誘いで、神奈川県鎌倉市にある「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」を訪れました。 ちなみに筆者のnoteでも、第19回という中途半端なところから『鎌倉殿』のレビューを書いていましたけど……間に抜けなどもありながら、ついに12月31日、投稿も一段落。よかったらぜひご覧ください↓ 「大河ドラマ館」は、JR鎌倉駅からは徒歩10分くらい。鶴岡八幡宮の境内にあります。会場の正式な名称は「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」というそう。

曽我兄弟の仇討ちの真相? #全部比企のせい で蒲殿ロスも間近に!第23回「狩りと獲物」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第23回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 非常に情報量が多くて、どこをレビューすればいいかと非常に悩んだ回ではあります。とりあえず、1回観ただけじゃ感想まとめきれなくて、2回見ました。 ほんと、前半のコメディパートと後半のサスペンスパートの落差が激しすぎる展開ですよね。これ、コメディもサスペンスも描いてきた三谷幸喜のよくばり詰め合わせパックみたいな内容じゃないですか。ファン垂涎(すいぜん)ものと言いますか、

頼朝、毒殺説!?んなわけあるかバカw政子へ義時へ、少年漫画ばりの世代交代劇に胸熱!第26回「悲しむ前に」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第26回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 「頼朝の死」を、2週に渡って描くとは。「実は25回放送終了の時点で頼朝は死んでいなかった?と思う」とは前回のnoteでも書いていましたが、落馬から死までのストーリーまでもここまで濃密に描いてくれるとは、また衝撃でしたね。 そもそもこの『鎌倉殿の13人』には妙なジンクスがありまして。「徳を積むようなことをすると死期が近づく」みたいな描き方がされてきました。 上総介=

どんどん増えて13人に。全編ギャグ満載なのが逆にホラーw第27回「鎌倉殿と十三人」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第27回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 選挙のため一週間お休みしての、遂に新章突入ですよ。いやぁ、待った待った。もちろん、第18回~第25回までの一挙再放送も観まして。 「ウァーッ!義経生きてるぅー!八重さん生きてるぅー!蒲殿生きてるぅー!頼朝ーはよ○ねー!」 みたいに、懐かしい顔に泣きそうになりながら堪能しちゃったんですけれども。そのおかげもあって、頼朝ロスはもう脱せたかな……頼家(金子大地)が新・鎌

残酷すぎる頼家の成長物語。宿老は13人から9人へ…第28・29回見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第28、29回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 2週間ぶりの感想になってしまいました。いや、仕事やら夏バテやら子供の夏休みスタートやらで忙しかったのが原因ですけど、2週分も溜めて感想書くのも大変ですな……毎回毎回、濃密な45分を過ごさせていただいてて、1話分の感想まとめるのにも4時間くらいかかっちゃうのによ(汗 さて、言い訳はともかく、レビューしていきましょう。 私心ナシ!梶原殿のあまりに美しき最期特に2

全成、愛ゆえの“覚醒”?義時は遂に完全闇堕ちか。第30回「全成の確率」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第30回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 「誰も責めてはいけないよ」僧として、ただ清く美しくあった全成の人生 覚悟はしていました。29回のラストシーンから、「ああ、遂に今回は全成(新納慎也)の最期が描かれるのだろうなぁ」と。覚悟していた通りの展開にはなりましたが、まさかこれほどまで美しく、哀しいラストだとは。 頼朝の挙兵に際し、弟たちの誰よりも先に駆け付けた男。ただ、鎌倉において正直「役に立つ存在だったか

真の悪は比企か、北条か。頼家の“ヱヴァQ”みもヤバすぎ。第31回「諦めの悪い男」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第31回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 遂に滅亡!比企一族の最期に涙・涙・涙 遂に「比企能員の乱」が描かれた第31回でしたが……皆さん、ぶっちゃけどうでした?「比企が死んで済々した!」「比企ロスは流石に無かったww」みたいな意見もチラホラ見ましたけど、個人的には一番泣いた回だったかもしれない。「義経ロス」「蒲殿ロス」「全成ロス」より涙腺の緩み具合がハンパなかったっすわ。 言うて、規模が物凄い。比企能員(

善児からトウへの世代交代劇に涙。史実と違う仁田殿の最期にも騒然!第32回「災いの種」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第32回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) ギャグシーン無し!?ドラマ始まって以来の大鬱展開にお茶の間阿鼻叫喚! 今までレギュラーとして活躍していた登場人物が次々死ぬ“鬱回”が連発しており、今回はギャグシーンすらナシ!?のドス黒い回となった気がします。覚悟はしていたんだけどさ……まじで「ここまでするかぁ!?(by頼朝・大泉洋)」ですよ。 一応、唯一笑えるシーンがあったとすれば、三浦義村(山本耕史)が和田殿(

さらば畠山!『クローズZERO』ばりの武士の殴り合いに涙。息子の罠で時政帝国は崩壊へ。第35・36回見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第35・36回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) なぜ畠山重忠は鎌倉と戦わねばならなかったのか。“武士の鑑”たる故の葛藤 いやぁ、今期の大河で一番泣いたかもしれません……今まで義経ロスもショックでしたし、景時ロスもそうでした。意外に、比企一族が滅びていくシーンも壮絶でしたし。せつがトウに斬殺されたシーンなんかも、2回目を見たときにはついウルッと来てしまったんですが。 畠山次郎重忠(中川大志)、“武士の鑑”と

北条家、お別れの酒盛り。義時は泰時に救って欲しかったのか?第37回「オンベレブンビンバ」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』最終回の感想です。 前回の感想はこちら↓ 2022年の12月31日でようやく当noteでの『鎌倉殿の13人』レビューも最終回を迎えたのですが、「そういえばこの回、ちゃんとレビューしてなかったなぁ」と振り返りでレビューしていきます。 というのも、つい先日「総集編」を一気見しまして……やっぱりこの回って大事な回だったなと思うのですよ。 とりあえず、これまでのレビューは以下にまとめてあるので、お好きなところからご覧いただけましたら幸いです↓

実朝の言葉が和田氏滅亡の引き金に?小四郎はどこまで非情なのか。第41回「義盛、お前に罪はない」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第41回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 史実と違って何が悪い!w大河の華に相応しい興奮の合戦シーンが展開 気付けば9月も10月も終わってまして、5週分もすっとばして『鎌倉殿』レビューをやっていきます。その間、「小四郎の父・時政の追放」、「小四郎の更なるブラック化」、そして「泉親衡なる謎の人物(ドラマ内では、その正体は源仲章)による義時暗殺計画」などいろいろなことが起きていました。 もうね、毎回毎回エグイ

まさかの筋肉祭り!義時と政子の政治バトル勃発にも戦々恐々。第42回「夢のゆくえ」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第42回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 癒し系弟・トキューサもブラック化?哀しい物語のはずなのに筋肉がすべてもっていく…… 実朝(柿澤勇人)の忠臣であり、親友でもあった和田義盛(横田栄司)とその一族の命が奪われた41回に続き、42回では実朝が抱いた夢であった唐船の造船計画が、北条義時(小栗旬)によって台無しにされてしまいました。 これだけ書くと、ほんと酷い叔父なんですけどね、義時。友のみならず、夢まで奪

義時100%闇落ち。“曽我兄弟の仇討”と真逆の展開に恐怖。トウちゃん返せよ仲章!第43・44回見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第43回、44回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 「実朝暗殺」秒読み……が、公暁の真の狙いは義時!? ワタクシごとながら、たまたま今日、23回の「狩りと獲物」を録画で見返してまして。 うわー、梶原も比企も仁田も畠山も和田もみんな生きてるわー。時政のパパも髪フサフサしてるし、頼朝も蒲殿も生きてる。泰時も頼家も「成長著しい」なんてテロップ出てウケるわー。このころが一番賑やかだったかもね、鎌倉は……なんて思って見

尼将軍・政子、『東京リベ〇ジャーズ』ばりの大演説!義時、最期の日まであと1話。第46・47回見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第46・47回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) “尼将軍”政子の覚醒。妹、弟を救うためにおいしいところ全部もっていきやがるw 第46回は4代目鎌倉殿こと三寅を鎌倉に迎え、政子が「尼将軍」として台頭する物語が展開しました。そして47回、いよいよ承久の乱を目前にして、歴史にも名高い「大演説」が繰り広げられるわけですが。 46・47と、どちらも共通するところは、政子が覚醒し、妹・実衣と弟・義時を救う物語が展開して