オンライン上の小説イベント、『第七回こむら川小説大賞』に参加させていただきました。
一時創作書下ろし作品が沢山投稿されまして、「みんなで小説を書こう!感想を言い合おう!」という趣旨のお祭りとのことで、Twitterで流れてきて、楽しそうだなーと思って参加させていただいた次第であります。
詳細はこちら。
ピックアップも推奨とのことでしたので、せっかくなので私が読んだ中で「むっ!これは!」と来たものについて、感想をちょっと書いて行こうかなと思います。
いかんせんイベントの規模が大きく、238作品も投稿作品があります。まだ私が読了したのは100作ちょっとで、半分も読めていないのですが、あくまで現時点でのおすすめとして、厳選して17作ほどチョイスさせていただきました。
厳選って言葉の意味、知ってるかな?(面白い作品がいっぱいあってぇ……全然選べなくてぇ……)(むしろこれでも絞りに絞ったんですよ!)
以下敬称略
ワンダフル・デイ / 野村絽麻子
「……面白くねぇなぁ」
隣からぼやく声がしたけれど、僕にはそれで十分過ぎるくらい十分だった。
(本文より引用)
偽造聖剣ゼクスカリバー / 鍵崎佐吉
光を、もう一度 / ぴのこ
灯り持ちのアリー / 五十貝ボタン
『 』 / 宮塚恵一
犠牲の坩堝 / 魚崎 依知子
二度と開けない / 衣純糖度
空の色 / こむらさき
海の底、愛はなく / 南雲 皋
スケルトン・ナイトホークス / 木古おうみ
緋星の君 / 月餠
やがて光になる者 / 灰崎千尋
光刃剣 邪獣斬り / 木船田ヒロマル
星の砂漠で狼と / 鍋島小骨
深海の花は月を抱く / 悠井すみれ
彼女と夢鮫とは、同じ海域に棲む顔見知りのようなものだった。互いを互いの獲物にすることもなく、けれど種の違いゆえに群れることもなく。ただ、並みの魚よりは知性があって、相手の光に見蕩れる感性は持っているから、互いに認識している、というていどの。少なくとも、彼女のほうではそう考えていた。(本文より)
すみちゃんに見えた光 / 尾八原ジュージ
「いい? ないしょよ。ないしょにしてくれなかったら、わたし、朝ちゃんも連れてくからね」
すみちゃんはそう言った。蛇がしゅうしゅう騒ぐような声だった。(本文より)
乳首を虹色に光らせたトナカイさん / 春海水亭
「いえ、私が行きます。股間を虹色に光らせておきながらここまで高潔な人間がいるでしょうか。彼はここで死なせるにはあまりにも惜しい人間です」
「そもそも股間を虹色に光らせている人間の参照例が一件だけなんだけれど……」(本文より)
太陽はカンヴァスの中に輝く / 朽尾明核
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