ブラジル料理 ”ムケッカ"バイアーナ
最近お店で皆さんと話していて「説明しきれなかったり伝えきれてないことって多いなぁ」と思うことが多く、そこで前からやろうと思っていた「note」でラムやカシャッサ、ブラジル、旅などに纏わるいろいろを届けていけたらと思います。
まずは最近メニューを増やしているブラジル料理。ブラジル料理と言えば「お肉!シュラスコ!」というイメージを持っている方多いですよね。実はブラジルは食材の宝庫でもあり、多彩な料理を味わえる国です。ポルトガルの統治、奴隷制(アフリカ)、移民の受け入れなどで、多くの国の影響を受け、地域ごとに多彩な食文化を築いてきました。
店でも「どんな料理?」とよく質問を受けるのがブラジルの「ムケッカ(Moqueca)」ムケッカには2種類あり、一つはリオ・デ・ジェネイロの北部にあるエスピリトサント州発祥の「ムケッカ・カピシャーバ -Moqueca capixaba-」こちらは原住民由来の料理でシンプルに魚のだしで作られる。
もう一つが北東部バイーア州の「ムケッカ・バイアーナ -Moqueca Baiana-」こちらはアフリカ由来の郷土料理ですが、今ではブラジル全土に広がり多くのバリエーションがあります。ムケッカ・バイアーナはココナッツ、トマトをベースにした魚介の煮込み料理で、過去にも何度か作ったことがあり、今ではお店の定番メニューに。
具材やレシピも様々で迷ったけど、魚介は真タラとエビを使いシンプルでコクのあるムケッカにしてみました。ムケッカ=タラと使うイメージが強いのですが本来白身魚なら何でもOKです。
まずはタラとエビの下拵えから。下拵えは最近料理が得意な友人がムケッカを作ったので、そのやり方を参考に。「生姜、レモン、コリアンダー、塩、胡椒」でマリネ(30分ぐらい冷蔵庫へ)
それからにんにく、たまねぎ、生姜、コリアンダーの根と茎、ピーマン、パプリカを炒め、マリネしていたタラ・エビとトマト缶を入れてフタをし10〜15分煮込みます。
その後ココナッツミルク 、ローレル 、デンデオイルを入れ、最後にブラジルの塩で調整。デンデオイルはアフリカから伝わってきた「デンデヤシというヤシの木から取れる油(パーム油とも)」で、どことなくナンプラにも似ていてちょっとクセがあります。デンデオイルを使うとよりバイーア感が出ますが無くても美味しくできます。
しばらく煮込んだら完成ー
ブラジルでもごはんと一緒に食べることが多く、日本人にも馴染みやすい味です。
ムケッカ・バイアーナ レシピ(4人分)
真ダラ ・エビの下拵え
真ダラ ..... 200g エビ ..... 200g
[下拵え用 マリネ汁]
生姜 ..... 1片(みじん切り)
コリアンダー ..... 適量
レモンジュース ..... 2分の1個分
塩・胡椒 ..... 適量
オリーブオイル ..... 大さじ3
にんにく(みじん切り)..... 1片
たまねぎ(みじん切り) ..... 1個
生姜(みじん切り) ..... 1片
コリアンダーの根と茎(ざく切り) ..... 1株
ピーマン(みじん切り) ..... 1個
パプリカ赤(細切り) ..... 1個
トマト缶400ml ..... 1缶
ココナッツミルク400ml ..... 1缶
ローレル ..... 2枚
デンデオイル ..... 大さじ3
塩(調整) ..... 適量