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#2 バルサスポーツ心理学: 多様性をチームの武器に変える。リーダーシップの必須スキルである対立マネージメントとフィードバック、行動改善のガイドマップ


はじめに

多様性を活かしたチームを作るには、チーム内での違いを適応させる前に、まずはその違いを具体的に認識し尊重する必要がある。

その適応のプロセスには対立も必ずと言っていいほど存在します。

なぜなら、「悪いチームでのみ対立が起きる」わけではなく、対立とは人間の本質に内在するものだからです。

つまり、どのチームでも対立はあり、並のチームと高パフォーマンスを実現するチームの違いは対立の有無ではなく、それを効果的に管理できるかどうかなのです。

今回はそんな対立マネージメントとそのためのフィードバック、そしてその後にどう行動改善に繋げていくか(行動の強化ポリシー)のガイドラインについて見ていきます。



対立マネージメント

対立マネージメントの定義と柱

対立マネージメントの定義は、「避けられない衝突があることを理解し、それを前向きな方法で解決するためにチームとしての方向性を調整すること。」です。

チーム内での多様性は目標達成において効果的に働くことが多く、生産性を向上させます。

そのため、「違いをなくす」「違い減らす」のではなく「メンバー間の違いを活用し、それを調整しより大きな効果を得ることは、マネージメントの柱の一つ」(Hall,2004 p2 引用)とされています。

対立マネージメントのガイドライン

では具体的に対立マネージメントのガイドラインを見ていきましょう。

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