[無料記事] #1 リーダーノート: 知らないと組織の生産性を下げてしまう。集中力が下がる3つの要因。
はじめに
チームマネジメントに限らず、高いパフォーマンスを発揮する、成長するためには集中力は大きな役割を担います。逆にいうと、集中力が低いチームや個人は成長が妨げられます。
そんな中で集中力は自分自身で高める方法もあれば、他者からのアプローチにより高まる方法もあります。同時に集中力が下がる原因も内部要因・外部要因どちらも存在します。
リーダーの視点で考えると、チームメンバーが抱えている内部要因を把握し理解することも必要ですが、リーダーが良くも悪くもより直接的に影響を与えられる外部要因には非常に重要です。
今回はその外部要因として主なものを3つ紹介します。
自主性のない行動
脳のどこで集中力が生まれるのか
集中力は脳の自己報酬神経群という場所で生まれると言われています。
部位の名前自体はそれほど重要ではありませんが、努力や挑戦の結果として自分自身の内発的な達成感や満足感がきっかけで快楽を与える神経群です。
リーダーがメンバーの自己報酬神経群活性化を妨げている
集中力が自己報酬神経群で生まれているということは、自分で考え、主体性を持って行動をすることが集中力の向上につながるということになります。
言い換えると、「リーダーからに指示されたからやる」という取り組みでは自己報酬神経群が活性化しないため集中できません。
つまりどれだけ自分たちで考えて行動させられるかが重要なのです。
ただもちろん最終的にはリーダーが決断をすることも必要ですし、スピード感を求めて指示をすることもあります。
そのため、リーダーの指示ではあるもののメンバーにどれだけ自分たちで考えてその行動を起こしていると感じさせられるかがリーダーの腕の見せ所です。
チームワークの悪さ
仲間を大切にする人間の本能
人間には共生の本能というものがあります。
これは「仲間になりたい」という人間が生まれながら持っている本能から生じるもので、チームが一つになる上で非常に重要な概念です。
そしてこの感覚が、脳が何かについて考える時の最終段階を担います。
チームワークが集中力に与える影響
共生の本能がある一方で、違いに対して少し防衛的な反応を示すこともよくみられる現象です。
そのため、各メンバーがそれぞれの違いを尊重して認め合い、むしろポジティブに捉えれるだけの精神的な成熟が求められます。
それができずにチームワークが生まれず、持っている本能が満たされていない状況では集中はできません。
違いをを認め尊重するためにはまず理解する必要があります。
そのためのコミュニケーションを促す、またはその場を設けることもリーダーの重要な役目となります。
後ろ向きの気持ち
自己保存の本能
脳の本能の一つとして、自己保存の本能というものがあります。
これは「生きたい」という本能から生じるもので自分を守ろうとする本能です。
これ自体は必要なんものですが、度がすぎてコントロールできないとネガティブに作用してしまいます。
自分を守るために「やる必要性がない」「これは時間の無駄」などの言い訳を考え行動をしない自分を正当化したり、「あいつの発言は矛盾している」「あの人がしていることは意味がない」など他者を攻撃したりしてしまいます。
後ろ向きが与える悪影響
自己報酬神経群から生まれるというように、前向きな思考がベースにある集中力は、後ろ向きの気持ちが主となっている場合は落ちていきます。
リーダーがメンバーにとっての脅威となり自己保存の本能を無駄に促してしまうのはもっての他ですが、他の要因で後ろ向きになっている場合もリーダーの対処は非常に重要です。
そのためには個人ミーティングやチームの目標設定は効果的な方法となります。
最後に
冒頭でも触れたように、集中力は個人・チームの成長、パフォーマンスの向上において大きな役割を持ちます。
今回紹介した3つの要因は脳科学的な観点から、集中力を大きく下げる影響力を持ちます。
しかし、リーダーが
「自主性を持ち、チームワークが向上し、前向きな組織」を作ることができれば集中力の高い組織を作ることが出来ます。
その3点に焦点を当てて、チームの観察やメンバーとのコミュニケーションの取り方を意識してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ではまた、次の記事で!
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