「ナガサキのおばあちゃん」を読んで
先日、送られて来たのはこんな本
送り主に心当たりが無かったので、とにかく読んでから
書いてある電話番号に電話しよう
と読み進めると
子供が主人公で胸を打つ物語
ケンちゃんはお祖母さんと訳あって二人暮らし
仲良しのタキもっちゃんと、ミカちゃんと三人で義兄妹の誓いをしますが
戦争が始まると、ミカちゃんは軍国少女に成長し
ケンちゃんはお母さんのいる朝鮮に渡り
戦況が厳しくなると
ケンちゃんのお祖母さんの家は、建物疎開の対象になってしまう
家が壊されることになって
タキもっちゃんが、ケンちゃんのお祖母さんの家の片づけを手伝っている時、空襲警報がなり
空が青紫色に光った
その後は、細かくプルトニウム爆弾の惨状を描いていき
焼け野原になった街をさまようミカちゃんの見た惨状の描写に
地獄以上の光景に胸が潰れる思いになり
…ミカちゃんの頭にあるのは、ただ懐かしさと優しさに出会いたい…
…家に帰って父さんと母さんに会いたい…という言葉に
涙が溢れて声が出ませんでした
そこで送り主の高橋さんに電話をし、感想を述べましたが
高橋さんは作者の娘で、以前鳥取大学の美術の先生で
度々シェービングに来られ親しくなっていた方だった
私も去年家族で長崎に行ってこの物語の風景を見てきたばかりで
私の弟の妻のお母さんは、原爆で家族6人を失った人でもあった
核の使用が現実味を帯びて語られる今日
この児童文学を多くの言語に翻訳し
世界の独裁者に読んでもらいたいものです
皆様もぜひ一読を
ジャケットの写真は、今日は地蔵盆でした