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先月、痛風で病院に行ったら、待ち時間が3時間と長く
待合椅子の側にある本棚にこの病院の元医師が綴った
短歌集があるので、読んでいたら涙が止まらなくなった😥
「この歌集の代金は何処に払えばいいですか」と事務の女性に訊くと
しばらくして「これは只だそうです」と住所と名前を記入して
頂いてしまいましたが
何か御礼をしなければと、歌集にあった住所を探して行くと
出てこられたのは優しそうな老紳士
お礼を述べて、三徳山のお神酒と私の父の歌集を差し上げましたが
「この歌集をもらって下さい」と新しい歌集を頂いてしまいました

左が第二歌集で右が第三歌集です

すると先日、二回目の痛風治療に行くと
やはり待ち時間が一時間以上
また、待合椅子の側の歌集に手を伸ばし
短歌を読むと、また涙が止まらくなりました
作者本人の誠実で優しい人柄に触れたあとなので
その悲しみに直接触れてしまった感覚になったようです

以下は交通事故死した息子を想う短歌です

「正月の家に帰らぬだけでなく 息子の亮はこの世にいない」
「子の遺品片付けおれば去年我が 書きし手紙が文箱より出ず」
「逝きし子の鞄にありし女文字の 葉書一枚捨てがたくおり」
「逝きし子の竹馬の友の披露宴 来賓席に子の遺影あり」

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