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米澤穂信氏新シリーズ「群馬県警葛警部」
こんにちは。敬老の日、いかがお過ごしですか?私はいつもと変わりませんが、早朝からラグビーW杯対イングランド戦に負けたのは残念でした。
さて今日は直木賞も受賞された米澤穂信さんの新刊を紹介します。
読んだ本の紹介
出版社 : 文藝春秋
発売日 : 2023/7/25
単行本 : 280ページ
この本を選んだ理由
出版社のメールで強くプッシュされた作品でした。
あらすじ
余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。
群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の回りの雪は踏み荒らされていず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って〝刺殺〟したのか?(「崖の下」)榛名山麓の〈きすげ回廊〉で右上腕が発見されたことを皮切りに明らかになったばらばら遺体遺棄事件。単に遺体を隠すためなら、遊歩道から見える位置に右上腕を捨てるはずはない。なぜ、犯人は死体を切り刻んだのか? (「命の恩」)太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……(「可燃物」)連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。
感想
著者の「古典部」シリーズからのファンなので、『黒牢城』で直木賞を受賞された時は感慨深いものがありました。
直木賞受賞作品は他のミステリー賞も受賞されたので、その後出される作品がどのようなものか、少し心配でした。本作を読んで、少し安心した部分と懸念部分が半々あったというのが率直な意見です。
ミステリーでありながらも、主人公が人間心理を深く洞察するという点は本作の5編にも全て押さえてあり、著者の手腕が冴えています。しかしミステリーとしては、あらかじめ犯人ありきのストーリーで謎解きとしては弱い気がしました。
色々な意見が出そうな作品ですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたにとってかけがえのない1日となりますように。
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