日本中世への招待 (48-50)
私は相変わらず不要不急の外出を避ける毎日で、体重の増加が止まりません。それでも読書は相変わらず、頑張って(?)います。
珍しく、新書を手に取りました。今回は歴史に関する新書です。
戦の世における、人々の日常生活とは?山伏や陰陽師などにより祈祷が捧げられた出産、口を開けて舌を出したり、唾を飛ばすことを戒める武家の家訓、死傷者まで出た、子どもの日の石合戦、現代と変わらない、年長者による説教と自慢話…。知られざる、中世日本人の姿に迫る(「BOOK」データベースより)
「現代でも話題になる結婚や離婚、誰もが不安を抱く病気や葬儀、それに伴う遺産相続、将来を見据えての教育体制……。それらは、中世の日本でどのように行われてきたのか?その他、年始の挨拶やお中元、引っ越しから旅行まで、中世の日本人の習慣を詳細に読み解く一冊」という出版社からのコメントにあるように、日本中世といえば、政治的な場面が大きく取り上げられる中、一般の歴史解説書と違い、中世の人々の生活の様子を様々な文献を取り上げつつ、考察した作品です。
朝日新聞土曜別冊「Be」に掲載され、書籍化にあたりカルチャーセンターで3回にわたり講演し、まとめた本書。
まだまだ歴史家としてはお若い著者ですが、歴史に対する視点も鋭く、人気歴史学者磯田道史氏の後を継ぐのではと期待が湧いています。
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