見出し画像

一切なりゆき〜樹木希林のことば

9月に入って最初の本は、樹木希林さんが、対談等で話され、雑誌等で掲載された言葉を収録した「一切なりゆき〜樹木希林のことば」

テレビ番組全盛期に活躍された俳優というイメージの強い樹木希林さん。
2018年9月に癌によって75歳で亡くなって、6年が経ちます。

私にとっては先輩だと思っていた歌手や俳優が亡くなって、どんどんとその年齢に近づく、当たり前だけれど寂しさが込み上げてきます。

2018年9月15日、女優の樹木希林さんが永眠されました。樹木さんを回顧するときに思い出すことは人それぞれです。古くは、テレビドラマ『寺内貫太郎一家』で「ジュリー~」と身悶えるお婆ちゃんの暴れっぷりや、連続テレビ小説『はね駒』で演じた貞女のような母親役、「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに……」というテレビCMでのとぼけた姿もいまだに強く印象に残っています。近年では、『わが母の記』や『万引き家族』などで見せた融通無碍な演技は、瞠目に値するものでした。まさに平成の名女優と言えるでしょう。樹木さんは活字において、数多くのことばを遺しました。語り口は平明で、いつもユーモアを添えることを忘れないのですが、じつはとても深い。彼女の語ることが説得力をもって私たちに迫ってくるのは、浮いたような借り物は一つもないからで、それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものであったからではないでしょうか。本人は意識しなくとも、警句や名言の山を築いているのです。それは希林流生き方のエッセンスでもあります。表紙に使用したなんとも心が和むお顔写真とともに、噛むほどに心に沁みる樹木さんのことばを玩味していただければ幸いです。

「はじめに」抜粋

この文章どおり表紙の笑顔は、さすが俳優さんと言わんばかりだし、題名の「一切なりゆき」という言葉とおりの一生を終えられたことが、この作品の中で彼女が語る言葉の端々からわかります。

幸せというのは「常にあるもの」ではなくて「自分で見つけるもの」もっと言えば、その状況をおもしろがれるようになるといいですね。

「『こんなはずじゃなかった』それこそ人生です」から

この文章に今私が参加しているオンラインコミュニティのテーマに繋がるなと思います。

どの夫婦も、夫婦となる縁があったということは、相手のマイナス部分が必ず自分の中にもあるんですよ。それがわかってくると、結婚というものに納得がいくのではないでしょうか。

「『表紙の人 樹木希林』」から

夫婦生活に苦労された樹木希林さんから、こんな言葉が出るとは、少し驚きました。私が行っている「7つの習慣」の実践で、夫婦を考える時にとてもいい指針だと思いました。

最後に葬儀にて娘さんの内田也哉子さんが、喪主代理として挨拶をされた際に語られた、彼女の記憶に残っている樹木希林さんの言葉が名言です。

「おごらず、他人(ひと)と比べず、面白がって、平気に生きればいい」

この作品は、発売直後話題となりベストセラーになりました。何を今更とお重いでしょうが、悲しみが少し癒えて、落ち着いて読むと納得できる部分が増えてきます。

1度読まれた方も、そうでない方も命日に手に取ってみるのもいいのではないでしょうか。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回も大きな爪痕を残した台風、皆様のお住まいの地域は大丈夫でしたか?これからが本格的な台風シーズンです。暑さの次は防災に心配りが必要ですね。

#シニア #田舎暮らし #今日のつぶやき #毎日note #連続投稿671日目 #樹木希林 #名言集 #読書感想文

この記事が参加している募集

いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。