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森沢明夫 著「さやかの寿司」

週末からどんどん天気が悪くなり、雨で比較的暖かだったけれど一気に気温が下がっています。

コレステロール値改善のため、食事と運動を気をつけねばいけないのですが、これがなかなか難しいです。気長にいかねばと言い聞かせています。

さて週末に司書さんから推されて借りた森沢明夫さんの作品を読みました。
森沢さんの作品は心温まるものが多く、読みやすい印象を持っています。更に多くの作品が映像化されていますね。

今回読んだ作品はこちらです。

母の納骨を終えた作田まひろ(22)は、「別れ」を受け入れるため、幼い日に母と一度だけ訪れた寿司店にやってきた。海辺の町の鄙びた商店街の「江戸前夕凪寿司」という小さなお店。意を決して暖簾をくぐるも、ランチ営業はちょうど終わったところだった。がっかりしたまひろだったが「ちょっと、お客さぁん」と若い女性の綿飴みたいな声に呼び止められ、まかないの海鮮丼をいただくことに。「さやかさん」と呼ばれる声の主は、ふんわりした見た目とは裏腹に、丁寧な「仕事」をする凄腕の寿司職人で――。

Amazon内容紹介

名手・森沢明夫による『キッチン風見鶏』『おいしくて泣くとき』に続く〈最高においしい小説〉シリーズ第三作目は、海辺の町の知る人ぞ知る寿司店が舞台。厳選されたネタと職人の丁寧な仕事による極上の寿司をご用意して、常連客も訳アリ客も、心を込めておもてなしします!

作品の帯より

Amazon内容紹介にあるように、作田まひろが「江戸前夕凪寿司」を訪れる短編からお店の店員、常連客そして寿司屋の店主さやかと連作短編集の形をした作品です。

帯に書かれている『キッチン風見鶏』『おいしくて泣くとき』は読んだはずですが、これらが〈最高においしい小説〉シリーズとは初めて知りましたが今回の3作目を読んで確かにと納得です。

最近美味しいものが登場する作品が多くなり、食いしん坊の私には毒だなと思いながら、上質な物語にひとりニヤニヤしながら読みました。

今回の作品の中でも家庭内暴力が登場し、このテーマも特に多くなったなと感じましたが、私が心に残ったのは寿司屋で働く遠山未来の台詞でした。

「強い意志を持って頑張るのも大事だけど、じつは、人生のなかから『MUST』をなるべく無くしておくことも大事なんだよ」(中略)
「むしろ『もっといい道があるかも』って考えながら行動すること。従来の狭い価値観で自分を縛らないで、頭も心も身体もまるべく伸び伸びと『自由』にしておくこと。それができる人は、いい結果を生むことが多いよ」

本文p136-137抜粋

年齢のせいにしたくないけれど、凝り固まってしまう私への戒めの言葉でもありました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今週も伸び伸びと生活していきましょう!

#シニア #田舎暮らし #今日のつぶやき #森沢明夫 #角川春樹事務所 #さやかの寿司 #読書感想文


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