夏川草介著「スピノザの診察室」
冷たい雨の中、持病の定期受診のため午前中出かけました。
今週の前半はこの雨が続くようで憂鬱です。
さて、今日ご紹介するのは夏川草介さんの久々本屋大賞候補作「スピノザの診察室」です。
読んだ本の紹介
水鈴社より2023年10月27日に、287ページの単行本で発売されています。
あらすじ
この本を選んだ理由
主人公の働く地域病院が、私の住むいなか町のように、主な患者が高齢者で、認知機能も低下していたり、入院せず、訪問医療を受けている人が多いという設定だからでした。
またこの度久しぶりに著者の作品が、本屋大賞候補作になったことも大きいです。
感想
今回の作品も、患者ありきの医師が主人公であり、医師として凄腕ながら、地域に根ざした治療をおこなっていることに、フィクションながら私のようなシニアにはとても心強い医療だと思いました。
そして実践と研究を兼ね備えた医師に惚れ込まれて、繋がりが絶えない点も現実社会の医療では大変大切なことだと改めて感じます。
著者の人間性と、物語のテーマがうまくマッチした作品です。
昨今の医療小説と一線を画し、今後もこういう作品が読みたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
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いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。