一度本を開いたらもう終わりのクイズ小説
私の通う図書館が来週から月末まで蔵書点検のため閉館になります。その前に本屋大賞候補作の最後2冊を借りることができました。昨夜はそのうちの1冊を読み終えました。
出版 : 2022年10月7日朝日新聞出版
単行本:192ページ
あらすじ
感想
東大在学中の学生が次々と難解な問題を早押しで解答するという番組が、地方に住む私の町の放送局でもかなり遅れて放映されることがあるので、時折観ていましたが、最近はその数が減ってきました。
何か問題があったのか、もしくは学生の本分は自分の勉強であるのにクイズを解答するための勉強をしているというのはそぐわないというのかもしれないと考えていました。
そんな中この作品を読んだ後、こういう作品がミステリーとして存在し、その作家が東京大学の博士課程まで進んだ方だと知り、驚きました。
さらにまだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解するという、まさに現実でも起こりそうなほど、今のクイズ回答者の能力は凄いのですが、実際には、それまでのクイズの分析等多くの努力の上に成り立っていること、結局はクイズ解答が商売へとつながることに、ミステリーより私はショックを受けました。
現実はもっと凄いのだと思うと時代遅れの自分を突きつけられたようにも感じました。
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