同姓同名
今朝ライブ中継していたスーパーボウルの録画を先ほどまで観ていました。ハーフタイムショウのWEEKENDのパフォーマンスは素晴らしかったですね。
さて電子書籍と並行して、図書館から借りた本も読み進めています。
今日読み終えたのは下村敦史さんの「同姓同名」です。
大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て練習に励んでいた。そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。週刊誌が暴露した名は「大山正紀」。報道後、サッカー推薦の枠から外れた高校生の大山正紀を始め、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった“名もなき”大山正紀たちの人生に影が落ちる。そして7年後、刑期を終え大山正紀が世に放たれた。過熱する犯人批判、暴走する正義、炎上するSNS。犯人に名前を奪われ人生を穢された大山正紀たちは、『“大山正紀”同姓同名被害者の会』に集い、犯人を探し出そうとするが―。大山正紀たちには、それぞれの秘密があった。どんでん返しどころじゃない!前代未聞のノンストップミステリ。(「BOOK」データベースより)
タイトルどおり「同姓同名」者が多く登場し、前半は悪意の満ちたインターネット社会、ハンドル・ネームの陰に隠れるSNSの無責任さを浮き彫りにしつつ、生まれてくる「憎悪」について焦点を当てぐいぐいと読ませますが、後半になって、同姓同名の犯罪者のため自分の居場所を失くした人たちによって作られた「被害者の会」のメンバーの行動は、あまりに安直で、結末は残念な感じが否めません。
物語の当初からサッカー男子を最初に細かく丁寧に描かれていたので、最後も違う書き方があったのではと思いました。
今とても大切なテーマを取り上げたからこそ、期待しただけに残念でした。
月曜日、今日もお疲れさまでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。明日も充実した1日になりますように。
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