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映画「8番目の男」

日本でも裁判員裁判の制度が施行されて、ずいぶん経ちますが、施行された頃に比べると、それほど話題に上らなくなりました。私たち日本人の熱しやすく冷めやすい、あまり評価されない気質ですね。

なぜこんな気持ちになったかというと、昨夜、韓国で初の陪審員制度による裁判を元にした映画を見たからです。

その映画は2019年11月1日に日本で公開された、上映時間が114分、原題が「Juror 8」 邦題が「8番目の男」です。

キャストは粘り強く問題提起を続ける陪審員8号役を、この映画が長編映画初主演のパク・ヒョンシク、「ペパーミント・キャンディー」「オアシス」のムン・ソリが裁判官キム・ジュンギョム役を演じています。
監督・脚本は、ホン・スンワンでした。

Webサイト映画comでは

2008年に韓国で導入された国民参与裁判で実際に事件をベースに、陪審員に選ばれた8人の一般市民たちを描いた法廷ドラマ。韓国の歴史上初めて国民が参加する裁判が開かれる日がやってきた。全国民注目の中、年齢も職業も異なる8人の一般市民が陪審員団として選定された。彼らが扱うこととなったのは、すでに証拠、証言、自白が揃った明白な殺害事件だった。8人の役目は刑を量定するだけのはずが、被告人がいきなり嫌疑を否認したため、陪審員たちは急きょ有罪無罪の決断を迫られることになってしまう。

映画com解説抜粋

韓国で導入された初の国民参与裁判は、息子が母親を殺すという殺人事件。選ばれた陪審員たちは、もちろん性別、年齢、職業が全て異なる8人ですが、特に8番目の陪審員は先に選出された人の中に不適合者があったため、後から選ばれた男性です。

選ばれるための質疑の際に、ムン・ソリ演じる裁判官から聞かされた、「法は人を罰しないためにある」を頭に、彼が被告と事件を再確認、遂に陪審員たちと無罪をまとめていくという、話はシリアスですが、語られる過程は、少しコメディで、あの三谷幸喜さんの映画を彷彿させるものがありました。

有罪を確信していた裁判官たちも、法の前に、陪審員たちの意見をもとに、最終的に無罪判決を言い渡します。

現在では韓国でも国民参与裁判は普通のものとなり、多くの陪審員が裁判に参加しているようです。

日本での様子は非公開ですし、裁判に影響したかあまり報道されません。

けれどいつ自分が裁判員になるかわかりません。自分が関与する時の心構えをきちんと持つこと、日頃から裁判に対しても、関心を持つようにしたいと思いました。

偶然にもNHK朝ドラでは日本初の女性裁判官をモデルにしたドラマが放映中です。そういうこともこの映画を自然と選んだのかもしれません。

陪審員の多くはベテラン俳優。

今日もお疲れまです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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