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電車で缶酎ハイを飲む話を笑って聞いてくれる人が好き。

お酒に酔っては恋をして、
お酒に酔っ払いすぎて暴走をして振られる。
楽しいときも悲しいときも人生にはいつも
となりにお酒がいた。

好きな人と飲むお酒は楽しいし、できるならどんどん酔っ払いたい。でも忘れたくない。でも酔っ払いたい。もっと居たいもっと話したい。帰りたくない。

わたしが好きになる人は、わたしが帰り道とかに電車で缶酎ハイを飲む話を笑って聞いてくれる人で、なんならいっしょに缶酎ハイを片手に電車に乗ってくれる人で、
だから忘れられなくてぜんぶの恋をわたしはずるりと引き摺って、あたしい恋に出逢えない限り上書きができなくて、

ひとつの恋が終わる度に忘れられない歌が、場所が増えていって、あちこちに思い出がぽろぽろ溢れていて、酔っ払った帰り道でそんな昔の恋を思い出してはぽろぽろ泣いたりして、
仕方のないわたしはまたお酒を飲んで酔っ払って、きっと誰かにまた恋をする。


#ほろ酔い文学

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