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付加価値の魔法

近年ブライダル業界の倒産が相次いでおり、結婚式を行う人達が減ってきている。
昔は家族、親戚、友人だけでなく、会社の人や家族の友人まで参加する大人数の結婚式が一般的だったが、現在は家族だけで行ったり、結婚式を行わない選択肢を取る夫婦も多い。
新型コロナの影響で結婚式を行わない風潮がそのまま残り、コロナが明けてもブライダル業界は厳しいままだ。

結婚式を行わない夫婦の大半が言うのは結婚式にかかる費用が高すぎるというものだ。
確かに、結婚式と同等の人数を集めてパーティーをする費用と結婚式を行う費用とでは金額が違ってくる。
この金額の違いは付加価値の違いから付けられている。

結婚式は普通一生に一度しか行わないイベントだが、パーティーは何回やたっていい。
この希少性に付加価値を付けられる。
だが、この「希少性」は魔法のようなものだ。
結婚式は確かに一生に一度だが、やっていることは一般的なパーティーと
同じだ。
この希少性という魔法が解けた時、付加価値で付いていた値段に疑問を持たれてしまう。

つまり、付加価値の魔法を破られないようにしなければ上手くいっていた事業が突然うまくいかなくなってしまうのだ。

付加価値の魔法は複雑で難解なほど解かれにくい。
不動産価値、株式配当等、一般人が理解する事が難しいものほど付加価値の魔法は破られにくい。

付加価値を付ける時はより複雑で労力がかかる誰もやらないようなことをやることが重要だろう。

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