【読書】起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男
リクルート創業者、江副浩正氏。インターネット時代を予見し、社員のモチベーションを巧みに鼓舞した彼がつくろうとしたのは、「グーグルのような会社」。株式時価総額で国内10位にまで成長した「奇跡の会社」はどのようにつくられたのか
【面白かったポイントは3つ】
●国富論の考え方について
江副さんは経済学者アダムスミスの国富論を信仰していた。国富論とは「個々人が自己の利益のために働けば、資本は富の生産と分配のために有効に働く」
簡単にいうと”自分さえよければいい””自分の満足の為に”と働いてさえいれば、それは社会が成長するにあたってよい働きとなる。という考え方であり私もこの考えに賛成だ。高度経済成長期はもっと混沌していたと思うが自分の満足を追い求めた結果として経済にはよい影響を与えるものだと思う。
●人の妬みや僻みは想像より怖い。
日本人の「和」を尊ぶ「共存共栄」の倫理観は根強くあり、妬みや僻みの感情はマイナスに働く、江副さんがが逮捕されたリクルート事件も、世間の妬みが原因であった。開拓の国アメリカの倫理観の根底にはならず者への畏敬があり、それは従順なサラリーマンからはイノベーションが生まれないことを知っているからだ。しかしわれわれ日本人はならず者が嫌いだ。
●自ら機会を作り出し、機会によっては自らを変えよ
リクルートの有名な社訓であり、多くのビジネスパーソンに影響を与えている言葉。平等に時間はある、自分はその中で何をすべきなのか、考え行動。