我が子の心を育てるには、まず親が我慢です。
こういう仕事をしているからでしょうか。
ここ数年は”我慢のデキない親御さん”とお会いする機会が多いです。
いわゆる過保護というものです。
我が子に対して
・先回りして手助けをしてしまう
・失敗させまいと横やり
・本当は自らデキるのところを、その前に”やりなさい!”と命令
親御さんの気持ちも分かります。
かわいい我が子のためと思って良かれと言動をとってしまうのです。
ですが、これ。
肯定感をさげ、さらには自立を阻害します。
そして自立のできない子供は、自己管理ができなかったり、
何事にも好奇心がもてなかったりと、気力や意欲がわきません。
過去に実際にあったことなのですが、
”遊んでいて授業に遅刻した生徒がいました”
本来であれば、遅刻した本人が、
「こうこう、こういう訳で遅刻してしまいました。
すみませんでした。」これが普通かと思われます。
本人の不注意でおこしたことですので、本人の口らか説明させ、
次は気を付けるでいいのです。
ですが、この時その親御さんは、
別の理由をつくって、遅刻を許してほしい…と
私にメールをしてきました。
生徒本人は、親からメールすると聞いている、
もしくはメールしてとお願いしているかもしれません。
そのメールをいいことに、本人がおこした遅刻の件を
結局最後まで話そうともしませんでした。
その生徒は、その後も遅刻の常習犯でしたし、
残念でしたが成績もあがらず道半ばで退会をしていきました。
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ここでの最大のミスは、この生徒の一連の過ちもそうですが、
結果、生徒本人を親御さんは
受け入れなかった
ということにあります。
遅刻という良くないことを、親としても受け入れ難かったかもしれませんが、そのせいで
”我が子の行動”、
”ありのままの我が子”
をも受け入れなかったのです。
自分のケツは自分で拭くことをさせなかった親御さん。
良かれと思っての行動は、我が子受け入れず肯定感を下げる結果となりました。
これは一例ですが、こういった言動が習慣化され、
気力なし、意欲なし、自分の習い事は他人事、、という我が子ができあがっていくのでしょう。
失敗をしてもいいじゃないですか。
それを反省して、次に活かせばいいじゃないですか。
そして、何より
失敗した我が子を受け入れてあげてもいいじゃないですか。
もう少し、長い目で子供の成長を
我慢して待って欲しいのです。
その我慢一つで、我が子の目に輝きを取り戻せます。
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