見出し画像

えねーちけーアーカイブス #106 ジョンソン南島から

 ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第106回は「ジョンソン南島から」。

 話を思いつく瞬間というのがあって、今回は上野にある富士そばのトイレであった。たしか広小路周りに3軒あったと思ったんだけど唯一生き残っている店舗(のはず)。最近は上野で飯食わないからなあ。
 小便器の上に小さな写真スタンドがある。照明のない小屋だかコテージだかから開け放った窓の外の青い海――これ、この島に東京上野の富士そばの便所の扉のポートレイトがあったら面白くね?……という思いつきから構築していった。こういう思いつきは興奮する。が、駄菓子河岸だがしかし、たいていは理解されない。黙殺されるか、たぶん状況を理解されないか、である。そのへんの興奮を共感できない気分がうまくオチとして機能する。おお、ちゃんとまとまったぞ。ここでも少し興奮する。

 ちょうどNHKEテレの「100分で名著」で『ニコマコス倫理学』やってるけど「幸福とは人間個人の力を十全に発揮することだ」みてえなロジックからすると、こうやって脳みそをフル活用してはモノが出来上がって喜んでいるというのはいい生き方なのかもしれない。

 あ、「ジョンソン南島」は完全に語感で地図から選び、ディテールに使っております。完全に語感です。おど語感でください(激うま洒落)。

 最後で台無しにしつついつものテンションで執筆を終える。

みなさんのおかげでまいばすのちくわや食パンに30%OFFのシールが付いているかいないかを気にせずに生きていくことができるかもしれません。よろしくお願いいたします。