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音楽が記憶となり景色を魅せてくれる

なにかしらそれぞれに好きな曲があってそれを聴くと心に刻まれた頃の興奮や想い出の記憶が蘇りあたたかななにかに満たされる。

そんな経験、自分にとっての音楽ってのがあるヒトに向けてこれは書いている。

それぞれ、感じ方や捉え方や心が震える対象は違うのだから、
その感覚がわからなかったとしても間違いではないし。

ただ、自分にとっては音楽はそんな記憶に残る映像とのシンクロ率が高いほどに喜怒哀楽どの感情であれ大切なものとして生きてる。ってはなし。


「音楽を聴いて鳥肌立つことがある」

ある?

ない?

ないって人もいることは何年か前に知ったけど、
チキンスキンスタンダッパーの我々にとっては最初は信じ難いと思ったぐらいに音楽への感受性は強く生きている。

よくもわるくも。
や、わるかねーか。


で、今回のお話。

ちょっと前になるけど付かず離れず25年以上お互いをなんとなく知ってるFAT MASAっちゅう見た目がずっと変わらない、イカした音楽家がやってるお店JOYOUSに札幌からレコード屋さんのsilenciaさんがレコード担いでやってくるって日があって、どうしても行きたかった自分は仕事を終えた後にFAT MASAに連絡をして半ば無理矢理延長営業させる感じでJOYOUSへ向かった。

silenciaさんは札幌のYASUさんて方がやっている、北海道のその界隈の音楽好きなら知らないヒトは居ないぐらい音楽の奥行きを心してる尊敬する方がchoiceする音源に触れられるレコード屋さんだ。

自分は札幌行ったりプレシャスホールで遊んだりなんてずっとしていないし、たいした面識もないのだが何年も前からSNSを介してつながっていて、番外地って店をやってた時に機会を作って立ち寄っていただいたこともある。

YASUさんの古いDJ MIXだったりは今も自分のスマホに入れていて、時々その頃を思い起こしながら聴いたりしてる。

話逸れるけど持ち歩きの音楽がカセットテープだった時代からの我々にとってアイテムの進化ってどうしても比べちゃうからスマホとかの持ち歩ける音楽量に驚いちゃうよね。
結局聴いて温もり感じれるのはデジタルじゃなくアナログにはなっちゃうけどさ。。

そう、そのYASUさんが釧路まではるばるレコード携えて釧路まで来ているってんだからそれは行っとかなってなりましてね、
行ってきたわけですよ音楽に出会いに。


知りすぎるほど嫌いになったり疲れちゃったりすることってありませんか??

なんとなくそれが怖くて音楽を深追いして頭でっかちになったりしないように、その時々周りににいる関わるヒトから教わったりしながら自分は自分にとっての新しい音楽に出会うようにしてます。

自分で探そうとするよりいいものに出会える気がしてるので。ピンポイントに。

JOYOUS向かったその日はまさに今日がその日だろう。みたいな気持ちで向かってました。

日ごと変わるコンディションにおいてその日はジャンジャンバリバリダンスミュージックって気分ではなく、しっぽりした音楽に身を委ねたい気分でいてそう感じる音楽を日常の合間に聴きながら過ごしていた。

なのでひと通りグルっと持ち込まれたレコードを覗いたあとでYASUさんに今の自分の好みの音楽とかを伝えてオススメを聞いてみた。

YASUさんはひと通り話を聞いてから、ひとつのレーベルについて話してくれた。

ECM

ドイツのレーベルについて。

ざっくりそのレーベルにある特徴を伝えてくれてその日あったそのレーベルの1枚を見せてくれた。

正確に言うとYASUさんとの話がなんとなく聞こえてたFAT MASAがそのレーベルの1枚をDIGして差し出してくれた。笑

タイミングが上手なヒトってDJうまいよね。笑笑

Keith Jarrett / Spirits

その時の気分にフィットする音楽がいろいろ詰まっていた。

タカラモノとなる音楽だし、何度も聴いていきたい音楽だった。

良き出会いに感謝◎


そして今日、ふとその日を思い返す瞬間があって今日の店のBGMはECM Recordsのものを流そう。と朝のイヌの散歩中に決めていた。

開店寸前の時間にECMの音楽がいろいろ聴けるプレイリストを見つけて流し始めてドアを開けた。

すぐに1人目のお客さま。
自分よりは人生の先輩であろうその女性はスピーカーのすぐ隣のカウンターに腰をかけた。

他のお客さまも来たりちょっとバタつきながらも調理を済ませてオーダーの品を届けに席へ向かう。

すると少し涙を浮かべながらこう聞かれた。
「今かかってる曲の2曲前の曲、なんという方の曲なのか教えていただけますか?」と。

そんな経験ございます??

わたしは何度かございます。笑

迫る調理仕事は詰まっていたけどすぐにプレイリストを広げて2曲前の曲を確かめてジャケットをお見せした。

女性はすぐに写真を撮りポツリと話した。

「亡くなった方が大好きだった曲で記憶に残る曲だったのでどなたの音楽なのか知りたくて」と。

続けて「まさか今日その曲が聴けるだなんて」と。

なんか嬉しすぎる瞬間だよね。

ふと、ピンと来て「今日はこれで」って思って何気にかけた音楽がたまたま訪れた方とその方の大切な方との想い出に触れるだなんてさ。

2曲後に音楽は時間を進めていたけど話を聞いた瞬間ポチっとその曲をリピートさせました。

お喜びいただけました◎

帰り際に女性はこう告げて店のドアを開けて帰っていきました。
「お盆の終わりにまさかこんなことがあるだなんて。」と。


どう?これ。

すごくない??笑笑

ヒトそれぞれにとって違うことだからわかるヒトにしかわからない話なんだろうけど、
音楽に秘められたチカラやそれに活力得て生きたヒトの愛がさ、魂となったあとでもヒトの心をギュインギュインに揺さぶるんだよ。

音楽が好きで生きていて良かったと思える今日でした。

今日の出来事に繋げてくれたYASUさん、FAT MASA、ありがとうございます。

あと最後まで読んでくれた方ありがとちゃん。

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