「見積もりを出してください」と言われたら?Webライターがまず確認すべき3つのポイント
Webライターとして活動していると、「見積もりをお願いします」と言われることがあります。
(え……見積もり……?どうやって価格を決めたらいいの……?)
もし「いつもの文字単価」で見積もりを出している人は、この記事を最後まで読み進めてください。
見積もりはただの「価格提示」ではなく、あなたの「ライターとしての価格」を考え直すきっかけとなります。
安めに金額設定すると、あとから自分がつらくなりますし、逆に高めに見積もりを出すと失注します。塩梅がとても難しい。
この記事では、見積もりを出す際に初心者が押さえておくべき3つのポイントを解説します。これを読めば、見積もりが怖くなくなり、自信を持って適正な価格を提示できるようになりますよ!
なんとなく文字単価で決めていませんか?!依頼内容をしっかり確認しよう
「見積もりを出してください」と言われたら、まずは依頼内容の詳細を確認しましょう。
え、当たり前じゃん。と思うかもしれませんが、私あてに届いた見積もり依頼を見て、いっしょに考えてみてください。
さて、あなたならどう返信しますか?
……はい、私もそうやって価格を決めてました。
でもちょっと待って!!!
ジャンルなにも書いてないけど、いつもどおりの価格で本当にいいの?
めっちゃ専門性の高い、リサーチ激ムズなテーマだったら
文字単価2円でもヒィヒィいっちゃうよ!!!
だから、見積書を作成する前に
(もっといえば引き受けるかどうか決める前に)
もうちょっと詳細情報をヒアリングしましょう!
掲載媒体
掲載媒体を確認すると、どの程度の専門性が必要かとか、読者は誰かなどいろいろわかります。私は、自分が書きたいメディアなら単価にかかわらずお引き受けすることも。掲載媒体を問い合わせても不明なご依頼は、基本的には受けないほうがいいです。
キーワード選定、構成作成の有無
キーワード選定や構成作成も記事執筆に含むかどうかで、作業時間がかわるので絶対に聞きましょう!
画像対応の詳細(必要枚数や形式)
これも作業時間にかかわるので!要確認
WordPress入稿の有無
これも作業時間にかかわるので!要確認単価アップの可能性はあるか
実際に記事執筆をしてから「思ったよりも時間がかかるぞ…?」という場合に単価交渉が可能か聞いておくと、あとから話しやすい。
修正回数
常識的には2回くらいまでですが、明文化しておくことが大事。
記名記事か(実績として公開可能か)
これによって単価は変動するというか、させないとダメ。まだWebライターの実績が少ない場合、記名記事は単価が安くても積極的に受ける。無記名は実績にはならないので、そこを考慮して単価を決める。
具体的な内容が分からないまま見積もりを出すと、想定より作業時間がかかり、割に合わない仕事になる可能性があります。
まずはDMで返信して、詳細を確認しましょう。
不明点があれば、見積もりを作る前に遠慮せず質問しましょう!
「しっかり確認してくれるライター=信頼できる」と感じてもらえるはずです。
見積もりは「文字単価」より「時間」で逆算!自分の作業時間を計算しよう
依頼内容の詳細が分かったら、次はいよいよ見積書の作成です。
ここで、相手の提示した「0.8~2円」の範囲で考える必要はありません。
え?どういうこと?
そうではなくて、まず工数を計算することが大事です!
工数計算、してますか?
1記事あたりにかかる時間をストップウォッチではかって、スケジュールに入れ込みます。
この工数計算、非常に大切!
まだの方は今日から自分の作業時間を測ってみてください。
見積もりは「文字単価いくら」で考えるより、時給ベースで考えると適正価格が見えてきます。
実際の作業時間をはかってみると、私の場合は↓このようになりました。
リサーチ時間:1~2時間(記事ジャンルによる)
執筆時間:文字数×執筆スピード
└1000文字の場合、1時間~1.5時間編集時間:0.5時間(校正や推敲)
5000文字の記事なら
リサーチ:1.5時間
執筆:5時間
編集:0.5時間
→ 合計:6時間
となります。
これを目標時給に基づき計算すると
時給1200円 なら× 6時間 = 7200円(文字単価1.5円)
時給1500円 なら× 6時間 = 9000円(文字単価1.8円)
時給2000円 なら× 6時間 = 12000円(文字単価2.5円)
このような試算となります。
後から揉めないためのひと工夫!修正対応や追加作業を「明文化」する
見積もりを出すとき、忘れがちなのが「修正対応」や「追加作業」の条件を明確にすることです。条件が曖昧だと、後から無限に修正を求められたり、追加作業を依頼されたりして困ることになります。
私の場合、最初は記事執筆だけのご依頼だったのが、良かれと思ってフリー画像を入れて提出したことがあります。
そしたら、画像ありでの納品が当たり前になってしまって……画像選定にかかる時間もばかにならず、失敗したなと思いました。
そんな失敗も乗り越えつつ、作業内容についてはしっかりと価格を自分で決めておく必要があると再認識。
現在では、しっかりと作業範囲を確認して見積もりを書くようにしています。
見積書のサンプルを置いておくので、参考にしてください。
まとめ:見積もりは「あなたの価格」を考えるチャンス!
「見積もりを出してください」と言われたら、次の3つの手順で考えましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
ご質問などお気軽にコメントください。
それではまた次回もよろしくお願いいたします!
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