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eat the CURRY

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カレーを食べすぎる話
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2018年6月の記事一覧

満月に吠えろ。カレーを食べ続けろ。

目を凝らせば、空のどこかに白い満月があったかもしれない時間に繰り出す。 もはや「地名+カレー」でグルメサイトを検索しているものの僕は冷静だ。何せ、点数だけでなくレビューを読み込んでいるのだから。冷静沈着。 今回足を運んだのは八王子の「カキノキテラス」という、古民家を改装した欧風カレーの提供店。 駅から遠いと事前に分かっていても、歩けば歩くほどの殺風景が不安を駆り立てる。グーグルマップだけがおれをたしなめる。 そんな工業団地っぽいところを練り歩き、これで間違ってたらなかなかク

ナンがないカレー

僕はもうナンにすがっているのかもしれない。 断崖絶壁でずり落ちそうになりなっている絶体絶命のタイミングで、筋骨隆々としたタンクトップの男が「ファイトー!」と差し出す命綱、それ即ちナンである。 カレーを食べる≒ナンが食べられる。そんな方程式をTシャツにプリントし、街へ繰り出すのも時間の問題だ。このような思想の偏りに危機を感じたので、ナンが出ないのかもしれない店でカレーを食べることにした。 地元の小さい店はなるべく応援したい。 そういう店は、「外観がいい感じ、行ってみたい

息をするようにインド料理屋へ入店する男

今日こそは。 今日こそはあのナンを見切れずに写真に収めるんだ。そしてみんなに「こおんなに大きいんだあ!!」と驚愕してもらうんだ。 ※上の写真は前回訪問時で見切れてしまったナンとカレー。 そう決心したのにも拘わらず、いざプレートが運ばれてくると、イメージの二回りは大きくて脳の処理が付いていかない。 おい、お前また大きくなったんじゃないか?親戚の叔父が、乗用車(年季は入っているが、手入れは行き届いている愛車)のシートベルトを締め、右ウインカーを出しながら、半年振りに会う小学

もしも君がカレーを食べろと言うならば

ここでたびたび話題に出しているラジオ番組で「明日のラッキー○○」なるものがあるのだけど、明日のラッキーフードは南インド料理だった日があって。 南インド料理か~。 インド料理と看板を掲げている店はあるけれど、南であることを主張している店は近くにないなあ~!解釈の画素数下げてカレー食べる、でいい?いいよね!GO! というわけで初めて入ったインド料理屋がこちら! いざ入店すると外より蒸し暑く、スタッフたちが現地の言葉で雑談していて、さらにBGMには恐らくインド歌手の曲が流れ