日韓だけ犬と猿がバチバチな件に関して
今回は犬に関連する諺を調べていて驚いた件について、、
仲の悪いことを指す「犬猿の仲」という表現。実はこの表現、日本語と韓国語(견원지간:犬猿之間)にしかないらしい。
韓国語に同様の表現があると知った時には、感心する反面、中国語に同じ言い回しがないのが俄かに信じがたかった。まっさきに「犬猿之仲 中国語」と検索した。日本語と韓国語にあって、四字熟語の形を成しているならきっと中国語にも同様の表現があるだろうと思った。
しかし、中国のウィキペディアに相当する百度百科には、「犬猿之仲」は日本語の表現として紹介されていた。
日本語、韓国語の「犬猿の仲/犬猿之間」の語源について調べた中で出てきた諸説のうち、共通しているものに「西遊記」説がある。
ざっくり説明すると、孫悟空が天界を荒そうとしたところを、天界の神様、玉皇上帝が、二郎真君に捕らえるよう命令。二郎真君が犬の軍団を引き連れ、対する孫悟空は猿の軍団を引き連れて激闘を繰り広げるも、隙を突かれた孫悟空側が最終的に負ける。このエピソードから悪い関係を犬と猿の間柄で喩えるようになった。
ふむふむ、なるほどな、
とは決してならない!
西遊記が起源だとしたらなおさらなんで中国語にないんだ、、、
ちなみに中国語で非常に仲の悪い関係は水火不容、水火不相容などと言う。これはこれで陰陽五行説の雰囲気を醸し出していて中国らしい表現かもしれない。
ただ、「犬猿の仲」の謎が解ける日は果たしてくるのだろうか
以下、参考資料です