修学旅行

小学6年生の修学旅行の行き先は広島だった。
もう8年前くらいの記憶だが朧げにまた鮮明に覚えていることがある。
それは広島の路面電車に乗っていた時だ。
小学6年生という元気いっぱいな年齢であったため、次の行き先である宮島口駅まで座席に座らずクラスのみんなと一緒に立っていた。
そこで私の前に1人のおじいさんが座ってきた。そのおじいさんはフレンドリーに私たち小学生に話しかけてくれた。「何しにきたの?」「修学旅行!」
その次におじいさんは「実は広島の原爆投下を経験した」と私たち小学生に打ち明けた。その時の驚きを今でも覚えている。今まで学校で平和教育は受けてきたし、ガイドの方のお話も聞いてきたが、このように偶然出会った人が原爆投下の被害者であったことは人生で初めての経験であり、原爆投下が生々しく感じられた。
話の内容をメモしておけばよかったと今は強く思う。
8月6日を過ぎたが、もう一度学生のうちに広島を訪れたいとこの文章を書いて思う。

#忘れられない旅

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