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短歌連作【いのちとこい】


ペンデュラムウェーブみたいに揃ったりずれたり僕とあなたの寝息


ファインダーを覗いてわたしを撮るときの君のウィンクにずれる目線


コーヒーを飲んでる君の体温に近づきたくて貰うひとくち


あなたから貰った服がいつの日かどうでもいい日の部屋着になった


騙されるふりが得意になったから映画を信じてみたくなった


かたちだけ恋に似た熱に浮かされているだけ丸い気球みたいに


現実がドラマみたいに劇的で綺麗だったら冬は越せずに


もう何もこの世に残せなくなったらサンクトペテルブルクにゆく


幽霊のようにふわりととんでいき墓標に着いたケサランパサラン



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