愛をして愛だけになって愛されて愛を忘れて愛を憶える #tanka
酔った日に点滅してる青信号を急いで渡る君の可愛さ
痣だらけの僕の躰を眺めては「木漏れ日みたいで綺麗」という君
「これ見て!」と君のスマホを覗く時ぶつかる頭の音は煌めき
「電話したい」「嫌だよ」「なんで?」「夜中だもん」「分かった」「…やっぱ少しだけする?」
秋風が吹いてきたから君のこと忘れちゃってもいいんだよね?
死にたいと言ってた君が死ねないと言った夜、僕は死にたかった
永久歯抜けてしまった日の朝に吾子に生えし乳歯は輪廻のよう
禁煙を君がはじめてから壁の染みは減ったし読書も減った
君の顔にキスが出来るのはいつも夜、終電と始発の間だけ
(忘れてたけど、は嘘だよ)忘れてたけど、明日は君の誕生日だね
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