忍者刀は実在したか?
先日、読売新聞に三重大学・忍者学の山田教授が
=「忍者刀」実用性に疑問=
https://t.co/aPEmnpwsEF
という記事を寄稿していたので、私が持っているデータを元に考えてみよう。
まず始めに「さつま忍者研究会」では忍者というキャラクターはいわゆるマイナーな文化を集めて後付けで作られたものと考えている。
忍者刀もそれに習い、忍者刀とされている形状の刀が後日「忍者刀」と名前を付けられた。
では、この直刀の日本刀はどこから来たのだろう。
以前ニコニコ動画のブロマガに書いたのだが、宮崎県都城市は木刀の製作が有名で、要望に応じて指定された寸法・形状の木刀を作ってくれる工房がある。
http://ch.nicovideo.jp/BAN_kagoshima/blomaga/ar408504
この工房を知っている古武道流派から流派に合う様な木刀の設計図が送られており、この工房が所持している木刀博物館では古武道流派によって様々な刀があった事を伺い知る事ができる。
日本刀を道具と考えれば、自分が使いやすい様に職人へ注文を出していたのは容易に想像がつくだろう。
さて忍者刀の話に戻すが、後世誇張された部分があるにせよ、刀の所有者による趣向や希望が反映された現在の忍者刀と呼ばれる刀に近い形状の日本刀があり、その使用法かまたは別の理由から忍者文化の肉付けにうってつけのものだった為に忍者文化に取り込まれたのではないだろうか?
少し話はずれるが、伊藤博文が実際に暗殺に使用したと言われる忍者刀があるそうだ。
2018年7月1日に発刊された【「西郷どん 真実と謎」 勇知之 著】に写真が掲載されていたが反りの浅い脇差しであった。