日記 お前に𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______
俺は三日坊主だ。
いや三日どころじゃない。
一日坊主と言っても過言ではない。
それではただの坊主ではないか。
とかいう面白くもないツッコミはともかく、俺は物事を続けるのが簡単ではないタイプの人間だ。
手帳…はいいとして……
俺はスケジュールをアナログで管理したい派である。
スマホに打ち込むのは管理しやすく持ち物も減らせるし、リマインダーなどと共用しやすいが、やはり手を動かしながら、予定と予定の時間的な距離を物理的に手元に作り出しながら確認するのが好きなのである。携帯を持つ以前、子供の頃からこのスタイルに慣れているから安心するというのもある。だから毎年欠かさず手帳を買っている。
高校生の時は(皆さんの中にも心当たりがある方もいるかもしれないが)学校の方から手帳が配られて、学習時間を記録・管理するように言われていた。俺は勉強熱心だったし、何より手帳大好き人間だったがために、B6見開きの小さな世界にこれでもかというほどに予定や勉強時間や反省を書き込み、付箋やペンを使いながら活用しまくっていた。3年の頃は先生に頼まれて、1年生の後輩に手帳の活用方法を紹介するお手本マンになっていた。今でも手帳は世界に一つの芸術作品だと思っている(よって特に重厚な3年次の手帳は大学生になってからも1人暮らしの家に持ってきた。ちなみにNOLTYスコラベーシックである。あまりにも使いやすかったため、大学生になっても個人で購入していた。表紙に米津神の写真やアルバムジャケ写を入れてさらに活用モチベを上げていた。おすすめでございます)。
しかし予定管理用の手帳とは別に、俺がしばらく抱えていた悩みの種がある。
日記。
日記が続かないという悩みである。
5年連用
俺は一応繊細な人間だ。
毎日色々なことを考えている。
前述の通り、高校時代は手帳に溢れんばかりの情熱と愛情を注いでいたので、予定管理のみならずその日の出来事や友人との会話の話題、感動したことや考えたことも一緒にメモっていた。我ながら健気。
しかし大学生になってから、「手帳による予定管理」はまだいいとして「日記」部分が続かなかったのである。
高校時代の手帳は、夜の勉強が終わったついでや朝の登校前の時間にさっと書き込んでいたので、時間の面でもしっかり習慣がついていた。
しかし大学生になり不規則な生活を送るようになると、最低限予定の管理をしたらあとはもう気力がゼロ。バイトで帰る日が遅ければ、手帳を開こうという思考にもならないし、スマホを見てだらけてしまう。
最初は良かったかもしれないが、やっぱり数年経つとそれがもったいなくて仕方ない。
面倒だが、やはり書くことで思考を整理できる自分がいるので、もっと早く日記の習慣を取り戻して続けていれば良かった。
そんなことに気づいたのが、4年次での休学を開始する前の冬(今は5回生で卒業を控えているので、約2年前のこと)。
残りの大学生活を有意義に過ごすためにも、日記を再開したい。
そう思って俺が手を出したのが連用日記だった。
https://www.midori-store.net/SHOP/12396006.html
文房具好きとしてはテンションの上がるハードでしっとりした表紙、重厚な存在感。手に持った時の高揚感。これから使い続ければ、高校時代の手帳のように、あるいは無心でめくった英和辞典のように、愛すべき手垢まみれの一冊になるのだろう。胸が弾んだ。
続けることに不安はありながらも、買ったからには書かねばという覚悟が決まるだろうと思い、迷いなく購入した。
さて、果たして続いたかといえば、答えはもうお分かりでしょう。
はい無理でしたwwwwwwwww
続かなかった理由の分析
続かなかった理由ですか?
上に同じ、としか言いようがありませぬ。
手帳にも日記的書き込みを続けられなかった自分が書き込む媒体をお洒落な日記に変えたところで、自身の取り組み方を変えなければ書けるはずはなかったんです…………
いや、たまには気づいて書きましたよ。
でもその度に真っ白なページに俺の心は往復ビンタされてしまい、また次まで間が空いたんです…….
そもそも「続ける」というハードルが高い俺が、「5年」という数字の圧に耐えられるわけがなかったんです。
俺は俺を過信しました。
一発殴ってください。
天啓ッ
なんやかんやで俺は2023年を迎え、もうじき連用日記との2年記念日を迎えようとしている。
鬱だ。超絶鬱展開だ。連用日記、お前は何にも悪くないんだ。俺がお前に構ってやろうとしなかっただけだ。お前の空白を俺がもっと毎日埋めてやれれば。お前はもっと幸せだっただろう。ひとりにしてごめんな。いっそ俺を見捨ててくれ…………
といっても日記は俺を捨てて別の奴のところに行ってくれるわけではない。人生キツすぎる。
そんな俺だが、実は今日日記継続に関する天啓を得た。
2022年の頭からちょっとずつ使っていたバレットジャーナル用ノート。予定管理用のシンプルな手帳とは別に、あまり枠に縛られずtodoを整理しようと使い始めていたものだ。まあこれも最近放置していたので、俺は何人もの手帳を悲しませる酷い輩である。というのは置いといて。
バレットジャーナルの基本的な使い方もあまりできていなかったので、いっそのこと思いついたことをどんどん書いてみようと思ったのである。
1月4日(水)。
・卒論やべーー
・明日の面談に向けて〇〇は終わらせる
・やる気が減退したらここに何か殴り書き。SNSは開かずここに!!!
とまあこれを書き出したついでに、
昨日からずっと俺の脳内で反復横跳びをしているTHE PINBALLSの「劇場支配人のテーマ」の歌詞を書き込んでみる。
最高。俺はハマっていた曲とその日・その時期の記憶がリンクするタイプだと分かっているのもあり、家に歌詞を書き込みたくなった時用のノートがまた別にあるのだが(罪)、ここに書き込んだことで「今日これにハマっていた」という事実を刻むことができた、と思った。
待てよ。
こうやって何か思い立った時に思いついたことを書き込めば日記になるじゃないか。
これまでは「日記」を、「1日の終わり」に書こうとしていたから続かなかったんじゃないか。
そうじゃなくて、ふと考えついた時に思いのカケラをちょっと嵌め込む。
生の感情や考えを鮮度第一のまま瞬間冷凍する。そうすれば、夜の疲れている時に書く必要はない上、書いたという事実がちゃんと残る。完璧にその日の出来事を振り返れればベストだが、続けることを優先したいのなら、これでよくないか?
常に色々なことを考えているから、
こうやってnoteで綺麗に整理していくことも大事だが、
むしろ、少しでもいいから、カケラの収集の頻度を上げていく方が毎日は豊かになるのではないか。
あとで見た時に「こんな曲聞いてた日あったな」「こんな目標立ててた日あったわ」「これ食べたあとそういやどっかに行った気がする」など、ぼんやりと何か懐かしめればそれでも十分大事なことなのではないか。少なくとも、何も書かずに時の濁流に今日を奪い去られるよりはマシなのではないか。
そんな天啓が俺の元に舞い降りてくださったので、
思いつくままに記事にした次第である。
共感してくださる方がもしいらっしゃったら、参考にしてくださると嬉しい限りである。丁寧な反省や日記を毎日続けられている方であれば、そのままぜひそれを続けていただければ嬉しい。
忘れてた、連用日記どうしよ。
当分はインテリアとしてこのまま活躍してもらうか…..スマン。
余裕ができたら構ってあげるから待っててくれ。
なお書き込んだ通り卒論はやばい。ガハハ