目次にかわって、個人的なフックアップをしてみるなど
ありがたいことに4月に入ってからnoteのフォロワーさんが従来の11倍?くらいになり、Twitterでもいいねを頂く機会が増えました。
ただ、noteって現時点ではもくじがないとちょっと読みづらいというか、手をつけづらいかなあと思うので、今までの自分の書いた記事をちょっとした解説を交えながらご紹介する投稿を作ろうかな、と思い今に至ります。
解説になってるのかなってないのかよくわかりませんが、せっかくなのでこれもお読みいただきたいな〜!と個人的に思っているものたちをフックアップします。それではどうぞ〜
音楽レビュー
こちらがメインというか、更新頻度が高いものです。レビューのカテゴリを分けるか考えているのですが、今の所楽曲のレビュー、聴いている音楽のメモやまとめが混在しています。
①モダンでありノスタルジックであるもの、局所的であり普遍的であるもの(The Spy From Cairo『Arabadub』レビュー)
ルーツや楽曲的ジャンルの断定が難しいものを紐解こうとするとやはりそれは難しく、The Spy From Cairoも一筋縄ではいかないアーティストだと思います。アラビア音楽というよりはトルコ音楽に対する傾倒が見られますが、ポピュリズムで損なわれる民族的アイデンティティを交えて描いてみました。
https://note.com/balmycrook/n/n42e660663e1b
②クレオール、侵略、エキゾチシズム(ムスリムガーゼ『Souk Bou Saada』レビュー)
ムスリムガーゼって結局どういうアーティストなのか?っていうのは、聴けば聴くほどよくわからなくなるというのが本音なのですが、カオス理論でよく使われるアトラクターを参照してなんとなくそんなものなのではないか、とふわっとまとめています。
https://note.com/balmycrook/n/nfb1ef67c62c2
③アルチュセール・革命・シンガロン(レスターの5人組バンド・Easy Lifeについて)
アルバムなどのレビューではなく、アーティストそのものについてのお話で、検索しても日本語の記事がほとんどヒットしないなあ、というものをフックアップしています。Easy Lifeは何事もなければ今年来日!ですので、予習しましょう〜
https://note.com/balmycrook/n/n3999a96dfbbb
④月間まとめのシリーズ
その月にリリースされた楽曲を9〜18曲ほどフックアップしてまとめています。毎月あんまりウケてないんですけど、個人的にすごくよかった・・と思う作品ばかりなので、筆者の描写力を上げて頑張りたい・・Spotifyのプレイリストとかも載せているので、よろしければ〜。
https://note.com/balmycrook/n/n1ee78dbe81b0
現代アート関連
更新頻度はそんなに高くありませんが、現代アートや、その界隈に関わる事柄について書かれています。ちょっと堅苦しいものが多めかもしれません。
①ランドマーク・侵略・アクセシビリティ(バスキア以降、バンクシー前後/ポスト・グラフィティのアーティストについて)
バスキアやバンクシーは、ここ数年で知名度がぐっと上がり、最近ではユニクロがTシャツにしたり、割と身近な存在となっているかと思います。
ただ、ポスト・グラフィティと呼ばれる新世代のグラフィティ・アーティストたちはたくさんいて、とても面白い活動をしている、という事実をもしご存知でないのだとしたら、それはとってもとっても勿体無い、というお話。
いわゆるレビューのようなものではなく、筆者の独断と偏見で選んだポスト・グラフィティのアーティストをリストアップしてご紹介しています。
https://note.com/balmycrook/n/n176bfe9de652
②ビジネスモデルとしてのアートとアイデンティティの喪失、およびアートの市場原理主義的志向から見る批評の可能性について
タイトルがとても長く難解な雰囲気がありますが、文章もかなり堅苦しいかもしれません・・。
加速する「アートとビジネス」的なタームについて個人的には危機感を抱いていて、それは私だけの考えではなく、批評家やコレクター、アートの売買に携わる方も同じことをお考えの方はいらして、彼らの持つ危惧とは何か、というお話です。
https://note.com/balmycrook/n/n41dc197db378
③空洞のもつ恒久性としての「くつろぎ」(ヴォルフガング・ライプについて)
日本にもゆかりのあるアーティスト、ヴォルフガング・ライプは、東洋思想に影響を受け、現存するものよりもそのものの精神性に着目する、という意味ではボルタンスキーに似ているのかな、と思います。
https://note.com/balmycrook/n/n32aa6ecab47a
ゆるふわ思想系エッセイ
ふわっとした四方山話に近く、思い付くままに筆を走らせているなんというかガス抜きのようなシリーズ?です。ただそんなに適当に書いている訳ではないので、寧ろいつもより抽象度が高く難解になっているような気もします・・!
①孤独のバイアス、アイデンティティのパラドックス
孤独感とは人間がふたり存在するというパラドキシカルな状況下でヒトが抱く感情である、という題目を、SparksやLibertinesを交えながら、アイデンティティを迂回して話す思想系エッセイ?です。
ラカンの鏡像段階、バルトのデノテーション/コノテーションがふわっと散りばめられています。
https://note.com/balmycrook/n/nbd6d77d94278
②ヘロインとヒロインの漸近線、アガンベンとワイルドの知見(片鱗をいつも掴み損ねるものとしての「愛」について)
愛とはなんだろうか?という問いは、きっとその問いを立てる時点で座礁していて、決して理解できない、帰結に辿り着けないものなのではないか、というような話を、オスカーワイルド、アガンベン、モリッシー、あるいはラーズから見てみよう、的な感じのものです。
https://note.com/balmycrook/n/n45a8118ed392
③喪失と情動と死について(オブセッシブなカテゴリをゆるくモリッシーと巡る)
「死」について私自身が思うことをスミスの楽曲と一緒に巡る試み。結局のところ、死については誰もわからないし、そもそもの前提として、死に対して「前後」があるのか、という考え方も人により違うので、あくまで私の考えは、というものなのですが、無神論者であり死後の世界を信じていない私はどちらかというと「死」に対して生きている私はどう思うか、というところからしか語れないなあ、と思ったり。
https://note.com/balmycrook/n/n0c01bab8cc9a
単発・思い付きのもの
特にシリーズとして設けていないものなのですが、音楽や現代アート「以外」というざっくりしたものを今後どのようにカテゴライズして展開するか保留したまま放置されているものたちです。
①Anything Goesから植民地支配とディスラプションを俯瞰する(最近読んだ本5冊の感想)
読んだ本についてメモを取るという行為は日常的に行なっているものの、こういった形で記事にするというのはしたことがなくて、やってみたら意外と反響を頂いたもの。
この当時は資本主義について再考するためにスティグリッツ、フランツ・ファノン、そしてファイヤアーベントに敷衍させて自分なりに資本主義についての輪郭を・・などと読み方としてそれは合っているのか?という乱雑さですが、やっぱり今だからこそ必要な書籍だ、という帰結を個人的に得ました。
https://note.com/balmycrook/n/ne932d864fa15
②プレカリアートとディスコミュニケーションが生む逆わらしべ長者現象(ケン・ローチ『家族を想うとき』感想)
ケン・ローチ監督の描くイギリスの労働者階級社会は、従来の我々が知っているものではなく、もっと細分化された、過酷な環境下で働く方達が登場するもので、観ていてとっても心に刺さります。
そのあたりの背景についての補足を入れて自分なりに思ったことを・・というような記事で、ただこれはなんというか、映画のレビューというには烏滸がましいので感想としています。
https://note.com/balmycrook/n/n9b4224d19f6d
③(不)可能性、アキレスの亀、宇宙の孤独(展覧会『Sabbat』によせたキャプション)
過去の展覧会に出したキャプションやDMなどの投稿で、これは敢えて抽象度をかなり上げた文章が展開されているので、ふわっとニュアンスを感じて頂ければな、と思います。こういう活動もしていますよ〜的なものです。
https://note.com/balmycrook/n/n47791fee45ca
④ロベール・クートラスとヘンリー・ダーガーから絵描きの人生を想う話
随分前に書いた文章ですが、画家として生きるということはどういうことなのか、外部性とは何か、そもそもアートの持つ抽象性、作者の持つエゴイズムをどのように鑑賞者が受け取り、それを享受されるのか、クートラスとヘンリー・ダーガーの輪郭から浮き彫りに出来ないだろうか、という内容のもの。
https://note.com/balmycrook/n/n2cd551f240e6
補足)2019年度の投稿のまとめ
昨年度はこのような記事を書いていました、という内容の記事もありますので、よろしければ〜。
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