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お台場合衆国幻影探究

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お台場合衆国、それは人生の夏。失ってから気づくにはあまりにも遠い夏…。 その幻影を探し、追憶に思いを馳せるべく、筆者は東京テレポート駅に降り立った── 電波と虚無の臨海未来都市…
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2024年4月の記事一覧

お台場合衆国幻影探究④ -贖罪-

お台場合衆国幻影探究④ -贖罪-

粉々になったフジテレビの球体展望台の破片を拾い集めようと、軍手を二重に嵌めたその時、聞き覚えのある声がこだました。

「ホンマごめんホンマごめんホンマごめん」

フジテレビ本社屋全壁側面駆け巡りネプリーグトロッコ展望台到達瞬間展望台粉々トロッコ落下全員死不可避命背負い平謝り名倉潤だった。

本当に謝っても謝りきれないという顔をしていた。

確かに、これまで本社屋の中を歩いている最中にも、時折窓の外

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お台場合衆国幻影探究③ -邂逅-

お台場合衆国幻影探究③ -邂逅-

「いいねぇ……」

お台場合衆国大統領のマイケル・サンデルに別れを告げてフジテレビ本社屋の廊下を歩いていると、家族ゲームの時の櫻井翔が現れた。

家族ゲームの時の櫻井翔は、両腕を過剰に振り回して歩いている。

「いいねぇ……いいねぇ……」

櫻井翔の手のひらの上をよく見ると、小さな街を持っていて、その中に小さな櫻井翔が歩いていた。

「エンディングのミニチュアみたいなやつここで撮ってたんですね。」

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【お台場シリーズとは?】
2009〜13年の夏にフジテレビで開催されていた「お台場合衆国」の楽しさを未だに忘れられない筆者が、お台場を訪れ、フジテレビの記憶を彩るいろんなモノや人に遭遇するドキュメント。「お台場合衆国幻影探究」と題している。どこからでも読めます。