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「じゃがりこ のり塩ごま油味」から、”香りでやみつきにさせる文章”について考えてみた

わたしは思いついた時には既に飛びあがっている、考えなしの人間なのですが、食べ物に関してはいたって保守的。ほとんど冒険しないんです。

だから、「〇〇市に行くんだったらこの店」「この駅の周辺ならここ」。もしくは「うどんを食べたい気分ならここ」「麻婆豆腐ならこの店」と決めていて、しかも「このお店ならこのメニュー」とほぼ動かない。

日常生活や仕事ではコスパ・タイパを全く気にせず、「今回の仕事、時給500円だったわ」みたいな毎日の連続なんですけど、こと食に対しては、コスパ・タイパが超重要! 
「1000円払ってこの満足度、まじないわー」とすぐに立腹するので、新規開拓が難しい。

でも、そんな難儀な女が、昨日、久々に冒険したんですよ!

「じゃがりこ のり塩ごま油味」!!

ふらりと入ったコンビニで、目に入った瞬間、カゴに入れてました。
のり塩、好き! ごま油、好き!! のり塩ごま油味、絶対好き!!!

帰宅して早速食べ始めたのですが、「あれっ? 味がしない💢」
「冒険なんてするんじゃなかったよ……」と大後悔したものの、もったいないからさっさと食べ切って、口直しにサラダ味買いに行こう!と切り替えました。

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ

ん??? 美味しいかも😊

3本目を口に入れたあたりで、ごま油の香りとのりの風味がブワーっと広がって、食べる手が止まらなくなったんです。

のり塩ごま油味、最高!!


で、食べながら、ふと思ったんですよ。
文章における「香り」ってなんだろうって。

わたしは「三行で撃つ(by近藤 康太郎)教」なので、仕事の原稿は、書き出しに8割くらいの労力を割いているんですよね。
1行目さえ決まれば、1万字くらいまでならダーっと一気に書く(0.5割)。で、最後の1行に残りの1.5割くらいを使う。
要は、一口目のガツンとすごく大事にしてきたわけです。

最初から味が濃く!って、名古屋飯っぽい。
でもさ、あんまりコテコテしてると、途中で味変とかしないと、最後まで食べきれなかったりするじゃないですか。あんま、オシャレじゃないですよね。

でも、一口目が弱くても、後からくる香りでやみつきにさせる、みたいなこともありだし、そっちの方がなんか匠な感じがする。
オレ、そういう文章、書いてみたい!

よく歌詞にもなってるけど、香りと記憶はつながっているというから、独特の香りがする文章は長く印象に残ったり、ふとした瞬間に記憶をつれてきてくれるかもしれない。
いいなあ。そういう文章。洗練されてる感じするわ。憧れるわ。

なので、しばらくは文章における「香り」を自由研究のテーマにしようと思います。

みなさん、文章における香りってなんだと思いますか? どんな文章に香りを感じますか? ぜひ教えてください!


P.S. 今日のお昼は「讃岐うどん田」の生醤油うどん




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