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バリ島でのアンスクーリング(非学校教育)とホームスクーリングの選択肢

「従来の教育」と「本来の学び」について考える

私は、いわゆる「従来の学校教育」に対して、どこか冷めた視線を持っています。戦後の高度経済成長期に必要とされた教育システムは、社会の歯車となる労働力、いわばBOTを効率よく生産するために作られたように感じるからです。経済成長が何よりも優先された時代には必要だったかもしれませんが、今の時代にはそぐわない部分が多いのではないでしょうか?


「本来の学び」の目的って何だろう?

そもそも、学びの目的は何でしょう?私はこう考えます。

  1. 好きなことに夢中になるため
    子どもが本当に好きなことを深く追求できる学び。これが人生を豊かにする原動力だと思います。

  2. 人としての優しさや思いやりを育てるため
    他人を思いやり、助け合う力は、社会で生きるために不可欠です。これこそ、勉強以上に大切なことではないでしょうか?

  3. 地球と共存する知恵を学ぶため
    持続可能な生き方や地球環境を守る知識を、実践的に学ぶこと。今、私たちが最優先で取り組むべき課題の一つだと信じています。

けれど、従来の学校教育はこれらを重視しているようには見えません。代わりに、点数や偏差値、テストの結果が重要視され、子どもたちの好奇心や創造力が奪われてしまう。それは本当に「学び」と言えるのでしょうか?


アンスクーリング:自由な学びのかたち

そんな私が注目しているのが、**アンスクーリング(Unschooling)**という教育のあり方です。これは「学校に通わない」という選択を前提に、子どもの興味や好奇心を中心にした学び方です。

アンスクーリングの魅力

  • 興味に素直に向き合える
    子どもが学びたいことを自分で選び、好きな分野に没頭する。昆虫が好きなら、それが生物学やエコロジーの学びにつながります。

  • 評価に縛られない
    テストや点数ではなく、子どもの成長そのものを大切にします。学びそのものが楽しくなります。

  • 親も一緒に学べる
    子どものパートナーとして親も学びに参加し、一緒に新しい世界を発見する体験ができます。


ホームスクーリング:家庭を中心とした学び

もう一つの選択肢が**ホームスクーリング(Homeschooling)**です。これは、学校に通わず、家庭を学びの中心とする教育方法です。アンスクーリングとは異なり、ある程度のカリキュラムを取り入れることも可能で、以下のようなメリットがあります。

  • 個別指導の柔軟性
    子どものペースに合わせて、得意分野を伸ばしながら苦手分野を補える。

  • 安心できる学びの環境
    学校特有のいじめや過剰な競争のストレスから解放されます。

  • 多彩な学び方を選べる
    親が教材やカリキュラムを自由に選び、独自の教育を実現できるのも魅力です。


バリ島でのアンスクーリングとホームスクーリングのメリット

バリ島は、アンスクーリングやホームスクーリングを実践するのに理想的な環境です。その理由をご紹介します。

1. 多文化体験が豊富

バリ島には、世界中から訪れた多様なバックグラウンドを持つ人々が集まっています。この国際的な環境で生活することで、子どもたちは自然と異文化を学び、グローバルな視野を広げることができます。

2. 大自然の宝庫

自然がもたらす学びは無限大です。田んぼや森、海や火山など、子どもたちの興味を刺激する環境が整っています。例えば、バリ島の海辺でウミガメの生態を観察したり、棚田で農業体験をしたりすることで、教科書には載っていない実践的な学びが得られます。

3. コミュニティの力

バリ島には、アンスクーリングやホームスクーリングを選択する家族が多く、コミュニティがしっかりと形成されています。このネットワークを通じて、親同士が知識を共有したり、子どもたちが互いに学び合う場を持てるのは大きな利点です。

4. 国際的な教育リソース

バリ島には、代替的な教育方法を提供する学校や、ホームスクール用の教材をサポートする施設が充実しています。オンライン教材も併用することで、子どもたちは世界中の学びにアクセスすることが可能です。

5.費用面での効果


教育の選択肢を考える上で、費用は非常に重要な要素の一つです。従来の学校に通う場合、特に私立学校やインターナショナルスクールでは学費が高額になることが多く、経済的な負担が大きくなることがあります。一方で、アンスクーリングやホームスクーリングは、その柔軟性だけでなく、費用面でも一定のメリットがあります。


「子どもに強制しない」という親の選択

私は自分の子どもに、「大学に行きなさい」とか「興味のないことも我慢して勉強しなさい」と強制したことがありません。それは、アンスクーリングやホームスクーリングの考え方に共感しているからです。

大切なのは、子どもが自分の「好き」を見つけること。そして、それを追求するための環境やサポートを親として提供することだと思っています。大学進学だけが人生の成功を保証する時代ではありません。それ以上に大切なのは、自由な学びの中で自分自身を発見することではないでしょうか。


まとめ:バリ島で描く新しい学びの未来

アンスクーリングやホームスクーリングは、親も子どもも自由になれる教育の形です。バリ島の豊かな自然、国際的な環境、そして自由なコミュニティは、その可能性を大きく広げてくれます。

従来の教育から解放されて、親子で一緒に学びを楽しむ。そんな新しい学びのスタイルが、これからの時代を生き抜く力を育むと信じています。バリ島でのアンスクーリングやホームスクーリングは、その一歩を踏み出すための絶好の舞台になるでしょう。

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