自主組織と連帯の炎がテサロニケ平原を焼き尽くす!
原文:https://trise.org/2023/09/16/the-flame-of-self-organization-and-solidarity-burns-in-the-thessalian-plain/
原文掲載日:2023年9月16日
著者:イオアンナ-マリア゠マラヴェリディ(Ioanna-Maria Maravelidi)
首長と地域の指導者達は今度こそしっかり耳を傾けねばならない:テッサリアだろうがどこだろうが、二度と私達抜きに私達のために行動するな!
国家と資本が残した廃墟の上に自主組織が開花している。
未曽有の破壊と放棄という現実を目の当たりにしている今日、私達は、洪水に見舞われた人々を支援し、災害発生直後からかけがえのない活動を行ってきたこの地域の自主組織体制とイニシアティヴを強化しなければならない。
現在まで、ギリシャ全土から何トンもの必需品が洪水被災者に集められ、資金援助活動も毎日続いている。同時に、被災地のイニシアティヴで、物資の収集と配布・炊き出し・食料の配給・清掃、可能な場所では水の汲み上げも行われている。
注目すべきは、山間部にあるスタギアテス村とポルタリア村の住民の活動である。彼等は、ヴォロス市内の水道がまだ復旧していないため、何トンもの湧水を生活用水として市の近隣に毎日運んでいる。
カルディツァ(Karditsa)とラリッサ(Larissa)のような地域の自主組織コレクティヴは上手くやっているものの、彼等には数千人の被災者の基本的ニーズを満たすために早急な資金援助が必要である。居住地の惨状は想像を絶するものであり、メディアがこの問題を取り上げなくなったからといって終わるわけではない。
連帯組織は多くあり、彼等に支援を送る全国のイニシアティヴはさらに多い。
例として、以下の地域自主組織体制を挙げておく。これらの組織に連絡すれば、仲介なしに支援を受け取ったり、提供したりできる:
Network of Solidarity and Struggle Karditsa - For Health, Life, and Freedom
(カルディツァ連帯・闘争ネットワーク--健康・生活・自由のために)
Social center Paratodos(パラトドス社会センター)
Coordination of Collectives in Volos Against Garbage Burning
(ヴォロスのゴミ焼却反対コレクティヴ共同行動)
Network of Struggle and Solidarity Larisa(ラリサ闘争・連帯ネットワーク): 697 038 2237, diktyoagonalarissa@gmail.com
Stagiates - Free Waters(スタギアテス--自由水)
Space of Movements and Migrants Volos(ヴォロス運動・移民スペース): stekimetanastwn@riseup.net
Self-managed space Karditsa(カルディツァ自主管理スペース)
Squat Ntougkrou / Tzavela 52(スクウォット゠ドウグル/ツァヴェラ52)
惨状が未だ解明されていない中、最も世間知らずの人でさえ理解している。政治的コミュニティの解散・サービスの統合推進・大きな自治体への村落の合併・真摯な公共的/社会的構造の解消を決して行ってはならなかったのだ。権力者の犯罪的無能力と腐敗は、「あらゆる」権力システムと例外なき無制限の経済成長が引き起こす気候変動と相まって、またもや爆発寸前の化合物となり、今日、ここまで私達を引きずり込んでいる。焼かれ、溺れる。何度も繰り返す。時間と共に以前よりも悪化する。
この考え方でギリシャが組織的に一連の環境法制を無視しているのは偶然ではない。予防措置や住民への情報提供に特化したプロジェクトは全くなく、鳴り続けていたあらゆる警鐘を無視していた。環境に関する裁判所判決の違反・無視という点で欧州第一位というのが、ギリシャの特徴だ。特に、EU環境法違反に関する21の(!)未決裁判の内、12が有罪で、コンプライアンス違反のために第二審で審理中である。
今日、私達の生活と自然を救済するとか管理するとか目新しく言っている者に対抗して、自主管理への全面的パラダイムシフトが急務である。コミュニティで・自治体で・近隣地区で即座に組織を作る時である。時は刻々と過ぎ、未来は暗いのだ。
今こそ要求しよう:直ちに気候正義を--誰もが破滅に向かっているのだ。
最後に、忘れてはならないことがある。山火事(エヴィア島北部などを参照)の時もそうだったが、一般人--洪水で身動きが出来なくなった人々--の証言によれば、簡素なボートやありったけのものを使って自分達を助けてくれた(特に、最初の24時間以内に)のは、各地に散らばるボランティアであって、国家機構ではなかった。国家機構など存在せず、見殺しにしただけだった。国家の計画など犯罪的に無能だ。単純な論理で考えても、昔も今も、私達を焼いたり洪水に見舞わせたりする組織的「計画」などない。だが、絶えず組織的に生じている・・・このことを反省し、社会組織の問題がどれほど深く、どれほどシニカルなのかを実感し、陰謀理論のロマンティシズムを乗り越えていこう。
君達は平原を水浸しにした。私達の自主組織が君達を溺死させてやる!
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