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kao1248
「ゾンビ企業とはなにか?」
コロナ危機の中小企業向け「ゼロゼロ融資」でゾンビ企業の延命が進んだ。
ゼロゼロ融資で返済は3年間据え置きが多い。2023年からはその返済が開始される。
コロナ後の回復が進まない現在、ゾンビ企業の返済不能となる中小企業が増加するだろう。
(ゾンビ企業の定義)
業歴10年以上でインタレスト・ガバレッジ・レシオ(営業利益+受取利息)÷支払利息が1倍未満の企業を言うらしい。本来は2倍以上必要。理想は10倍と言う。
(ゾンビ企業の企業数)
データバンクの分析によると、ゾンビ企業構成比は11.3%と見込まれ、データバンク登録企業数146.6万社から推測するとゾンビ企業数は16.5万社となる。
帝国データバンク資料によれば、ゾンビ企業の構成比推移は、リーマンショック後の2011年にはピークの19.8%に達した。2009年の「中小企業金融円滑法」施行の金融支援により、ゾンビ企業が急増したためである。
2015年頃から構成比は10%前後で推移も、コロナ危機で2020年度は11.3%へ増加した。
(ゾンビ企業の多い業種と従業員別構成比)
最も多いのは、建設業34.3%である。内訳は、鉄骨・鉄筋工事業13.9%、一般土木建築業が12.6%、電気・菅工事業が7.8%である。
続いて多いのが、製造業が20.0%、卸売業18.9%、サービス業10.4%と続く。
従業員数別にみると、5人以下の企業が31.0%、6人~20人以下が36.9%である。全体として従業員数20人以下の中小企業が7割を占める。
2022年7月の全国の倒産件数は499件、ここ3カ月増加傾向である。円安、仕入価格、燃料費上昇で中小企業の経営内容は悪化している。自社防衛のためにも、今後、取引先の見直しが必要となるだろう。