情弱ものがたり -情報弱者の一生-
当アカウントでは、世の中の真実を客観的な視点から暴き出している。今回は「情弱の典型的な一生」に焦点を当てたい。
主人公を田中太郎(仮名)としよう。
幼少期
どんな家に生まれても一定数こうなる可能性はあるが、大体の場合はなんとなく情弱の親の元に生まれる。田中君の親はリボ払いは正義。常にコンビニで買い物。バーゲンセールには行くが元の値段は分からない。テレビが正義。通販で買い物しまくりで同じような掃除機が何個もある。村社会の寄り合いのような家族である。蛙の子は蛙。情弱の子は情弱である。田中君は就学前はなんとなく不器用で、運動神経も鈍かった。ただ、いろんな検査を受けても問題はなかった。
田中君は小学校に入るあたりから、他の生徒と話すにあたりなんとなく馬鹿にされることが多くなった。話せないし、クラスのリーダーからは消しゴムのカスを投げつけられる。
田中君は何をやってもうまく行かない。徒競走はずっとびり、絵も下手。歌?何それ。公開処刑でしょ。林間学校のクラスでグループを作ると毎回「あいつあまり!」と言われてグループ話し合いが行われ、田中君を押し付けあう。先生ですら「田中君を引き取ってくれるグループは?」とか言いやがる。
でも、「田中君が可哀そうでしょ!」とか言ってくれる山田さん(仮名)がいた。もう田中君の頭の中は毎日山田さんでいっぱいだ。「山田さんは唯一の理解者だ!」好きで好きでたまらない。
田中君は山田さんにラブレターを下駄箱に入れて出した。返事は来ずに次の日黒板に貼られて晒されていた。好きな子は消しゴムのカスを投げつけてきていたクラスのリーダーが好きなようだ。山田さんには「ごめん」と言われたが、田中君には興味がないとのこと。
後から聞くところによると、山田さんが田中君にやさしくしたのは、クラスのリーダー君に「いい女」だと思われたかったからとのこと。利用する以外の意味で田中君に気にかけている人なんていない。
中学・高校
いくらやっても全く勉強も出来ない。受験も志望校は無理と言われ、入れそうなところにどうにか入った。
ひたすらからかわれる生活はそのままだ。誰部活もでも入れそうなゲーム部に入った。うっすら居場所が無い。入ってきた後輩には、ひたすらキモい先輩だと思われている。田中君が部室にいるとその日は誰も部室には来ない。田中君以外全員でグループが出来ていて田中君の居場所が共有されていた。
進路相談では、担任の先生は「これからの時代は、大学は卒業していないと!田中君は部活も頑張っていたし、勉強も頑張っているのは先生もよーく知ってる。君ならこの大学とかいいんじゃないかな?グローバル学科とかどう?指定校推薦で入れるよ。先生、自信をもって推薦できるよ!お金も今は奨学金制度が充実しているから!大学を卒業していっぱい稼げば簡単に返せるよ!」
田中君は、信頼している先生のお薦めを受け入れて指定校推薦で大学に入学することにした。
Fラン大学
田中君の周りはあまり大学に行く人がいなかった。滅茶苦茶勉強が出来る同学年のスターはワセダ?とかに入学をしていた。なんか大学はもっとレベルが高いのかと思ったが、高校の時の同級生よりもレベルが低く感じる人も多い。ゲームサークルに入ったけど、サークルもなんだか家でゲームしているのとほとんど同じであった。田中君の親は大学の学費は奨学金で賄ってくれと言っていた。
学外のイベントに行って大学名を聞かれても「ふーん?」と誰もわかってくれなかった。おかしいな。信頼できる先生お薦めの大学のはずなのに。
検索をしてみると、田中君が進学した先は、どうやらFランク大学と呼ばれるものであった。Fラン大学に指定校推薦で行った話がYahoo知恵袋に乗っていたが、この投稿者は後悔をしているらしい。
就職活動
田中君も3年生になり、就職活動を始めた。履歴書の書き方を教えてくれる支援センターに言われた通りに、履歴書とエントリーシートを作り興味がある大企業にひたすら申し込んだ。大企業に就職すれば馬鹿にしてきたやつを見返せるだろう。俺は大卒なんだ!
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