孤独と芸術 6
意識の存在―心理学
ではそもそも意識とは何なのであろうか。
心理学において、意識とは表層にあらわれている部分、「顕在意識」と、奥深くに眠っている部分、「潜在意識」とに分けることができると考えられている。私たちが認知でき、コントロールができるのは「顕在意識」の部分のみで、全体の意識の中のたった一割であるとされている。
「意識」を図に表すとこのようになるのだが、実は「潜在意識」のさらに奥に、「原意識」というものが存在する。そもそも「意識」はビッグバンのときから「原意識」として存在しており、その「原意識」はイコール「量子情報」である。これは、我々人間にも他の動物にも、そして木やイスなどといった全ての有機物・無機物に備わっている。後に記述するが、意識なしで物質は存在し得ない。