退職してフリーランスになります。【山本 咲】
はじめに
突然のご報告ではございますが、2年半ほど勤めていた会社を8月末で辞めて、個人事業主として働くことにしました。本来であれば、仕事上で関わりのあった方々、友人、知人、ひとりひとりにご挨拶とご報告をすべきところですが、何せ話し下手で、絶対長くなってしまうので、勝手ながら文章にまとめたものにて、ご報告とさせていただきます。
簡単な自己紹介と経歴
山本 咲(ヤマモト サキ)
1994年生まれ、現時点(2022.8.15)で28歳。神奈川県の南西部に位置す流、海と山に囲まれた街・小田原市で生まれ育つ。高校までは地元で暮らし、大学入学を機に上京。女子栄養大学で栄養の基礎的な知識、食領域に置ける企画やデザインも実践し、食の幅広い知見を得る。社会人になり、食が顧客との接点となる事業を展開する企業に勤め、3社ほど経験。一方で2018年頃より、「小田原フルーツベイク」という屋号で、地元産の果物を使用したお菓子のブランドを始める。店舗を持たない形態で、週末にイベント出店やカフェ等でのポップアップ、ケータリング等で主にお菓子(たまに料理)を提供する。
在職中の経験について
本当にありがたいことに、3社目の在職中に様々な経験をさせていただき、大学時代に学んだことや今までの経験が生きてくるような働きができました。初めて自分が会社で役に立てるということを実感でき、社会人として自信が持てるようになってきたのも、3社目の先輩方が見捨てずにいてくれたおかげです。本当にありがとうございました。
店舗開発業務
コンセプト立案>事業収支>PM業務>メニュー開発>備品選定>オペレーション構築商品開発
自社ブランドのEC商材 企画から製品化まで販売促進
店頭VMD / SNS連動 / チラシ / メルマガ / LINE@ 企画から制作まで通販事業の運営管理
自社通販サイト(Shopify)全体の運営・管理・季節イベントの販促企画
主な商材:冷凍パン・冷凍ケーキ・クリスマス関連 等写真撮影・デザイン物作成
メニューデザイン / ポスターデザイン / パッケージデザイン / 店頭POP / サイネージ / WEBバナー / SNS投稿用画像 等SNS運用
写真撮影(撮影ディレクション)> 投稿デザイン作成 > 投稿文の作成
なぜフリーランスになるのか
独立することが目的だったわけでもなく、起業をすることが夢だったわけでもないので、流れでフリーランスになりましたというのが本当のところです。
自分の人生のテーマは変わっていなくて、メインでやりたいことが舞い込んできたタイミングと、以下のような考えが増していったタイミングがちょうど重なったためでした。
人に納得してもらえるような理由ではないかもしれませんが、SNS等で自分の考えを発信するのも得意ではないのですが、考えていたことをあえて書いてみようと思います。
1.生涯、「食のプロ」として仕事をし続けたい
私は高校時代に「食の仕事をしたい!」と思い立ち、大学から今まで諦めることなく、食にまつわることを続けてきました。生きる原動力は「食べるのが好き・(料理を)作るのが好き」で、振り返ってみると10年くらい、その気持ちが続いています。
突然ですが、私が大切にしている、ある映画監督からの言葉があります。
社会人1年目に、慣れない土地で孤独を感じながら、仕事ができなさすぎる自分を責めてしまっていた時期に、この監督さんの映画を見て感銘を受け、思わず感想をメールしたところ、お返事いただいた内容に書いてあった言葉です。
自己肯定感が下がってつらい時や、夢を見失いそうになった時に、いつも思い出しています。時々メールを見返すのですが、この言葉に支えられてきたなと毎回泣いてしまいます。”社会人として当たり前のこと”が上手くできないことも多くありましたが、私にとって「食が好き」という信念が社会との唯一の接点であり、人と関わっていきたいと思える社会への入り口なんだと、この言葉が立ち戻らせてくれます。
話が少し外れましたが、私は「食」という軸で社会と人の役に立つ・生活を豊かにする仕事を、生涯に渡り続けていこうと決めています。
食のど真ん中の仕事は料理人だなと私は思っているのですが、それ以外でも食から発想していくことで、見た目から生まれるコミュニケーションや空間づくり、食文化や思想を背景に持った価値づくりをからしていけるのではないかと思っています。
そんな食のプロとして仕事を得ていけるようになるべく、フードスタイリストのアシスタントとして、8月からのメインの仕事に据えて、新たにスタートします。
フードスタイリングについては学ぶことばかりで、ペーペーです。しかし、今まで会社で経験してきたことは、私個人として誰かの役に立てるのではないかと思っています。(将来的にはフード領域のディレクター的な仕事をできるようになりたいと思っています。)
2.スクラップ&ビルドをし続ける都市開発は虚しい
誰かの考えやどこかの企業の取り組みを否定したくはないのですが、自分の感じたことを正確に伝えるためにも、「自然があるところで暮らしたい」という言い方はあえてしません。
東京オリンピック2020に向かって、東京は盛んに開発が進み、2年ほどで多くの商業施設が新設されたり、老朽化に伴うリニューアルが行われてきました。新しいアイデアを形にしていくことは、はるか昔から人間の根源的な欲求ですので、「しない」という選択肢はないと思ってます。
新しい建造物、新しいお店、新しい街の様相。過去と未来が混じり合う空気感が私自身大好きで、意思のある個人やチームが作り上げていくものは本当に素晴らしいなと思いますし、いいなと感じたものは、心から応援しています。
東京の街中にも、そんな素敵な場所がいっぱいあるのですが、一方で「誰のための?」と思ってしまうような、見ていて苦しくなってしまう場面も多く目にしてきました。経済不況が続き、新しい店を作るにもお客さんを取り合うだけ、トレンドを意識して作られたブランドや店舗は1年も持たない。新しくできた商業施設なのに、好立地のはずなのに、早くも撤退する店舗が出始める…大きな箱を作り新しい店ができ儲けていくビジネスの限界をじわじわと感じ始めていました。減価償却が前提で、5~10年計画で店を始めるという業界の当たり前はあれど、感覚として企画する側の無責任さも残りますし、トレンドや人々の価値観がどんどん変わっていく世の中で「続けなければいけない」という状況は非常に苦しいと感じます。
そんなモヤモヤを感じていた頃に、地方を旅していたら、悠久の海や山の景色がただただ美しく、自然は唯一無二で、それだけで価値がある場所なのだと改めて気がつき、それらを愛でる人々の感性も愛おしく感じられてきました。
長きに渡り人を惹きつけていく土地の景色があって、共感をベースに交流する人々が集まる場所、気候条件・自然環境という必然性が生み出す食文化や産業。それらのために働きたいと、旅から帰って来る頃には、心変わりしていました。
3.大小問わず、共感できる取り組みのお手伝いがしたい
前談から少し続いていところでもあるのですが、ファンになってしまったモノ(商品・サービス)に対して、気づいたら「何か一緒にやりたい」「こんな取り組みをしたらいいんじゃないか」と考えてしまうことが、よくあります。
会社に勤めていた頃は、会社の人間として受けれる仕事は「それなりに利益が生み出せるかどうか」という基準がポイントとなり、泣く泣く実現できなかったり、お取引ができなかったという苦い経験もしてきました。私の至らなさもあったのですが、今まで一会社員として実現できなかった方々と改めて手を組んで、収益性という視点だけでなく、考えや価値の広げてファンを増やしていくお手伝いができたらと思います。
生産者さんや個人で営むお店など小規模事業者の方々、企業さん、それぞれに対して柔軟にお手伝いができるかと思います。前章の「在職中での経験について」にあるように企画からワンストップで様々な展開のご協力ができるかと思っています。
デザインや撮影といった領域はプロではありませんので「できるけど最良ではない」という前提はありますが、お困りごとの規模感によっては、そこも含めて是非ご相談ください。
これからについて(働き方)
平日はフードスタイリストの仕事をメインに据えて、スケジュールを組んでいます。土日は地元の小田原に帰っていて、小田原付近で活動していることが多いです。都内に拠点があり、予定に合わせて移動しているので、フットワークは軽いと思われます、どこでも仕事ができる体制をとります。
これからしたいこと(お仕事募集)
僭越ながら、この場をお借りして営業させていただきます。文章だけではどんな人か、どんなスキル感なのか、わからないと思いますので是非お気軽にご連絡ください。経験不足なところもあると思いますので、まずはお話をさせていただければと思います。
飲食事業の企画開発サポート
→新店舗立ち上げ・ブランディング・メニュー開発・オペレーション開発食の商品開発サポート
→企業の商品・地域の食材等の開発・活用アイデアレシピ・紹介記事の作成SNS・EC 販促企画〜運用
→デザイン作成・写真撮影・投稿文作成ポップアップイベント企画
→地域、商品、食材のプロモーションを目的としたイベント実施ケータリング
→イベントでの料理・スタイリング
▼個人プロジェクト
・お菓子づくりの活動 →小田原フルーツベイク
事例
事例についてはお手数ですが、お問い合わせいただき、お送りさせていただきます。SNSで繋がりのある方は、DM等でお気軽に〜
連絡先情報
▼mail
ymmt.sk13@gmail.com
食の視点から考えていけること
最近の生きる上でのテーマと考えてることは、以下です。有言実行になるように頑張ります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
photo:Goda Masato
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